3日目の朝。
ほとんどの人はここで解散。
俺は本家に戻る。
叔父さんといとこの子供たちと川へ漁へ。
あっという間に巨大なコイやフナを捕獲。
大量の魚を生きたまま運び、本家の横を流れる川の生け簀に放つ。
この辺りの川にはすっぽんやうなぎなど天然の生き物が沢山いる。
ただし上海蟹と同じモズクガニはすっかりいなくなったらしい。
俺がガキのころはめっちゃいたのに淋しいことだ。
どっかの利権くそじじいが中途半端に開発するからこうなる。
学歴も地位もある生ゴミ。
その後叔父さんとオープンカーに乗り長崎へ焼き牡蛎を食べに行く。
牡蛎やらエビやらたらふく食う。
晩飯用の牡蛎も購入、1キロ1000円という破格の安さ。しかも関東よりはるかに新鮮でうまい。
肉も魚も全てがうまい。
東京は全て集まっているようでしょせん本場の味ではない、パチもんの集まり。
うまいと感じる店など無い。
本家に戻ると親戚は皆帰宅していた。
夜は長崎で買った食材で夕飯、最後の晩餐。
それにしても空気がきれいだから星がよく見える。
星ってこんなにあったんだと感じる。
なーーーーーーんにもない田舎にしかないものは金で買えない素敵なものばかり。
街で高い金払って手に入れる物はしょせん金ぴかながらくたでしかないのかもしれない。