Plaza de Cibeles
シベーレス広場


シベーレスは
ギリシャ神話の女神キュベレのスペイン語読み








雪の無い時はこんなシベーレス噴水
女神とライオンは大理石の彫刻で
他の部分は石



先日ブログに書いた メトロポリスビルは
赤い丸のところ












1880年頃のシベーレス広場



ずっと昔、このあたりは
マドリードの町に住む庶民の家がある地帯と
貴族の宮殿や教会のある地帯を分けてる
草地で何もなかったんだけど

1782年にブエナビスタ宮殿の隣に
シベーレスの噴水が作られて
その後、
どの通りからも合流できる交差点が
噴水の周囲につくられてロータリーができました

噴水は建設当初から
マドリード市民に利用されていました
水の噴出口が1862年まで開かれていたのです

2ヵ所ある噴出口のうち
1カ所は「水運び屋」という公認の仕事があり
彼らが家々(貴族など)に運ぶ水を汲むところで

もう1ヵ所は一般大衆に水を提供していました

そして水盤は馬やロバなどのが水を飲みました




女神が乗っている馬車を引いているのは
(引いてる鎖も手綱もないけどねキョロキョロ)

ヒッポメネスとアタランテという夫婦で
ライオンにされちゃった人なんだけど

彫刻は2頭ともオスみたいだけどねキョロキョロ

ヒッポメネスとアタランテのお話もすると
脱線しちゃうので

今日は女神キュベレについてだけ


キュベレの原型は
とっても古くて 石器時代くらいから
大地の女神として信仰されてて
太古の女神に共通して  
豊穣や繁栄の大地の神なんだけど

キュベレは
「死と再生」の女神でもありました 

人でも何でも 生まれて死んだら
土に還り、また生まれるから


やがてキュベレはギリシヤやローマに
伝わるとギリシア神話やローマ神話に組み込まて


下矢印下矢印下矢印

キュベレとその息子であり夫でもある
アッティスのお話

息子が夫だなんて不思議なことだけど
どういうことかというと…


ゼウスがアグドスの山で寝ている時に
彼の精液がアグドスの岩山の上に落ちて
生まれたのが
両性具有の神、アグディスティスでした

この神はとてと凶暴で
アグディスティスと戦って勝てる者はいなかったので、神々は策を考えて

アグディスティスが毎日沐浴に現れる
泉の場所を突きとめて
酒の神ディオニュソスはそこに
葡萄酒を大量に混ぜました

それを飲んだアグディスティスが眠った隙に
ひもでアグディスティスの男根を木に結わえ付けて
目覚めたアグディスティスが
もがいて暴れると

ブチッとガーン

切れちゃって
両性だったアグディスティスは
女神キュベレになりました



切り離された男根から
アーモンドの木が育ち
そこに通りがかったサカリヤ川の神の娘が
実をとるとその実は娘の体の中に
スッと入り
娘はアッティスを身籠りました

そのような妊娠を一族の恥と思った父は
生まれた子を捨てましたが
山羊に育てられて
その後牧人に拾われ
やがて長髪の美男子に成長して
キュベレと出会います

キュベレとアッティスは愛しあい
永遠に心変わりしないことを誓い合いました


しかし、
アッティスは育ての親のすすめで、
ペッシヌス王の娘と結婚することになって

結婚式の時に

嫉妬に狂ったキュベレが乱入してきたのです
女神の怒りはすさまじく、
参列した人々を怒りにまかせて手当たりに
あたり一面を血の海に変えてしまいました

そしてアッティスも
(裏切りを反省して?)
自らを去勢し、血まみれになりながら自らの命を落とすことになった……

我に返ったキュベレは自分の行いを深く悔やみ
アッティスを衰えも滅びもしないものに変えました
それが松の木です

松は冬でも青々とした葉をつけているため
生命力のシンボルとなりました


キュベレが両性だった
アグディスティスの時に生まれた
アッティスと女神キュベレになってから
愛しあったので
息子であり夫なのです


古代のキュベレの信者(神官)たちは
アッティスのように去勢して
女神に仕えたそうです

… キュベレは
うーん、スペインとはあまり関係なさそうだけど

マドリードの象徴的なものの1つです