米メタは2日、傘下の交流サイト大手フェイスブック(FB)で導入している顔認証機能を近く停止すると発表した。顔認証技術の利用に対してプライバシー侵害などの懸念が高まっており、「利用の制限が適切」と判断したという。これに伴い、識別に使っていた10億人超のデータを削除するとしている。
FBでは、ほかの人が投稿した写真に自分が写っていると通知される機能などに顔認証技術を活用してきたが、今後は自動的に認識されなくなるという。一方、顔認証技術は本人確認などで大きな役割を果たすとして、利用のあり方について検討を続ける方針も示した。 FBを巡っては、サービスの安全性などに問題があると認識しながら、十分な対策を取らなかったなどとして批判が集まっていた。強まる逆風が今回の方針転換を促したとの見方も出ている。