注意ネタバレ注意注意

 

 

「八月のシンデレラナイン(以下ハチナイ)」のシーン回顧と共に、野球ネタや小ネタを掘り下げて考察します!

 

初心者向けに噛み砕いて書いている部分もあるので、回りくどい書き方をしているかもしれませんが、生暖かく見守ってください(笑)

 

知っとるわ!ってなるなら、それで良し♪
 

作中の宇喜多ちゃんに教えても通じるレベルまで噛み砕いた、初心者向け内容で、初歩の初歩から野球のルールを語ります!

 

今回は1~5話の一部が、真面目に語りたくなる発作の対象デス。

 

なお、自分は高校まで9年間、軟式・硬式両方の野球経験者でごじゃる(`・ω・´)ゞ

 

 

 

 

 

 

ルール変更や勘違いによって

事実と異なる内容を書いているかも

しれません、予めご了承ください_(._.)_

 

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◆試合中考える事◆

 

以下の内容が全てではありませんが、選手それぞれが意識して動くことが大事。

 

打つ!走る!守る!などのプレイ1つ1つに意図があると思うと、1球1球がより大切なものに感じられると思います。

 

 

 

 

 

 

攻撃側

・1点でも多く点を取る……点を取り合う球技なので

 

・1つでも先の塁へ進む……ホームラン以外では、1塁→2塁→3塁と先の塁を目指して動くのが走塁の基本(ただし暴走に注意)

 

・1つでも先の塁へランナーを進める……ホームラン以外では、1塁→2塁→3塁とランナーをコツコツ進める他なし

 

・1球でも多く相手投手に投げさせる……相手投手を疲弊させることでコントロールを乱し、甘い球(打てる球)の確率を少しでも上げる

 

・状況によっては打球を転がすことに注力……フライを上げて何かが起きる可能性は低いが、ゴロを転がせば何か起きる可能性が少しでも上がるという考え方もある(エラー・イレギュラーバウンド・暴投などが起こる確率が上がる)

 

・相手の守備の弱点を探る……「ライトの肩が弱いから、ライトに飛んだら次の塁を盗るチャンス」といった感じで、試合中や試合前練習時に相手のプレイを見て、肩の強さなどを測ることで得点の確率を高める

 

「スラダン」で海南の高頭が桜木を弱点と見抜いて宮益を送り込んだように、相手の弱点や特徴を見抜いて攻め方を変えることも大事。

 

 

 

 

 

 

守備側

・1点でも少ない失点で乗り切る……点を取り合う球技なので

 

・1つでも多くアウトカウントを稼ぐ……アウトを取らないことには攻守交代が出来ないので

 

・1つでも先の塁への進塁を阻止……たとえ1点を取られるとしても、間に合わないホームに送球するより、バッターランナーを警戒して手前の塁で食い止めることで、追加失点のリスクを軽減

 

・打球を後ろに逸らさない(前で止める)……ボールを後ろに逸らすとランナーがより先の塁へと進塁してしまうが、前でボールを止めることで余計な進塁を防ぐことができるから

 

・常にカバーリングをする意識を持つ……打球に限らず、常にボールの動きに集中、他選手が後ろに逸した打球をカバーして捕球することで、ランナーの余計な進塁を防ぐ

 

・時には強打者との対戦を避ける……好打者との勝負から逃げるのも戦略、打てない打者と勝負したり、相手の弱点を突くのは卑怯かもだけど定石

 

アニメにおいて、主人公チームを相手にした時、主人公を徹底的に警戒していた相手が、試合終盤になって主人公に感化され勝負に行く、これがアニメにおける敵チームの負けパターンの王道。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆練習試合(5話)◆

 

↑5話の練習試合

 

清城高校が行った「不慣れな守備位置で試合に臨む」は、悪く言えば”舐めプ”だけど、野球に限らず練習試合とは「実戦で色々な作戦を試せる機会」なので、悪いこととは言えない。

 

舐めプは、やられた側も見てる側も決して気持ち良いことではないけど、「○○をやる!」と目的意識を持って試合に臨むこと自体は間違いではない。

 

最初のうちは負けも含めた全てが経験、最初から勝てるチームなどはごく一部のみ、そして経験者が1人2人いるからって勝てるほど甘くないのが野球というスポーツ。

 

 

 

↑5話の練習試合

 

グローブには内野用・外野用など種類があり、基本的には一般的に想像するグローブであれば守る上では支障はない、ただし、キャッチャーはキャッチャーミット(捕手専用グローブ)、ファーストはファーストミット(一塁手専用グローブ)の使用が望ましい。

 

で、今回の試合で東雲が気づいたグローブの違和感、「ライトがファーストミットを付けて守っている」という状況は普通ならあり得ません、ファーストが普通のグローブで守ることは草野球レベルなら問題なし。

 

内野手が外野を守り、外野手が内野を守る……経験と見識を深める意図は理解できるけど、グローブは交換して使えば良い(ファーストとライトがお互いのグローブを交換すれば良い)のに、そうしていなかったのはあまりにも露骨な舐めプすぎるので問題あり

 

 

 

↑5話の練習試合

 

女子野球の場合は男子以上にチーム数が少ないので、新参のチームにとっては、どこと試合をしても格上と戦うことになるからこそ、結果は度外視するしかないが、試合をすること自体には意義がある。

 

「負けて悔しい!」そう感じられたならプラスでしかなく、アニメ的にも王道展開♪

 

もちろん”負け”によって自信喪失、やる気ダウンなどのマイナス面もあるので、難しいところではあり、5話はそういう葛藤を描いた点も評価できる。

 

 

 

 

 

 

コールドゲーム

 

・点差によって特定回終了時に強制的に試合を終了すること。

・天候不良などで試合の続行が不可能になった場合、試合を打ち切ること。

 

プロ野球では、雨天コールドを球審が宣告したときに5回を終了していない場合、その試合は無効試合となります。

 

初回にホームラン打っても、5回が終了する前に無効試合になったら、そのホームランは記録上では打ってないことになります。

 

 

 

5話 練習試合スコア【5回終了時 11-1】

 

練習試合とはいえ、5回10点差でコールドゲーム(試合終了)になったっぽい?

 

ちなみに高校野球のコールドゲームの条件は、5回終了時に10点差、7回終了時に7点差が付くと試合終了。

 

組織によってコールドゲームの条件が異なったり、プロ野球のように点差によるコールドゲームが無い場合もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆アウト(基本1)◆

 

●●● B ボール  
●● S ストライク  
●● O アウト  

 

試合中にアウトとなるプレイは、三振ゴロアウトフライアウトなどが主。

 

野球の基本、アウト3つで攻守交代。

 

 

 

 

 

 

アウトの表現/呼称

 

口語では「アウト」と言うのがメイン、「ワンアウト」を言う場合のみ、発音的には「ワンナウト」になる。

 

ノーアウトなら「無死」、ワンナウトなら「一死」、ツーアウトなら「二死」、スリーアウトは「三死」と書かれたり、言われたりもする。

 

スコアブック上では、それぞれ【Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ】と表記。

 

例) ツーアウトフルベース = 二死満塁

 

 

 

 

 

 

フライアウト(ライナーアウト)

 

「フライ」は頭上にポーンと曲線的に上がった打球のこと、「ライナー」は直線的な打球のこと。

 

フライかライナーかの判定は公式記録員によるところだが、大事なのは打球がワンバウンドしたかどうかであり、フライでもライナーでも打球をノーバウンドで取ればアウトとなる

 

 

「フライ(フライを捕球してアウト)」は漢字で「飛」、フェアグラウンドで捕球すれば【フェアフライ=飛】、ファウルグラウンドで捕球すれば【ファウルフライ=邪飛】と表示される。

 

例えば、レフトがフェアグラウンドで捕球すれば【レフトフライ=左飛】、ファウルグラウンドで捕球すれば【レフトファウルフライ=左邪飛】となる。

 

「ライナー(ライナーを捕球してアウト)」は「直」、レフトにライナー性の打球が飛んで処理した場合は【レフトライナー=左直】などと表記される。

 

 

 

 

 

 

フライ時の走者ルール(重要)

 

ランナーがいる状態でバッターがフライアウト(ノーバウンド捕球)になった場合、ランナーには元々いた塁に戻る義務が生じます(リタッチの義務)。

 

フライを野手が完全に捕球するまで、ランナーには次の塁へ進塁する権利が無く、ベースを踏んでなくてはいけません。
 

フライを野手が捕球後に、ランナーには次の塁へ進塁しても良い権利が生じます(タッチアップ)。

 

注意点は、フライが上がった際、塁に戻らずに次の塁へ走った場合(または塁に戻れなかった場合)、元々いた塁にボールが送られて先に相手にベースを踏まれると、ランナーはアウトになります。

 

野手がフライを落球(エラー)した場合は、直ちに進塁しなければいけなくなるなど、ランナーは打球判断が難しいのです。

 

初心者によく言う「打ったら走れ」が通じない場面、走ったら怒られるという理不尽さ(笑)

 

 

 

 

 

 

ゴロアウト

 

① フェアグラウンド内でワンバウンド以上した打球を野手が捕球、ファーストへ送球し、バッターランナーが一塁ベースを踏む前にファーストが送球を取ればアウト

 

② フェアグラウンド内でワンバウンド以上した打球を野手が捕球、バッターランナーが一塁ベースを踏む前に、ボールを捕球した野手がボールを持ったまま一塁ベースを踏めばアウト(体の一部が一塁ベースに触れれば良い)。

 

③ フェアグラウンド内でワンバウンド以上した打球を野手が捕球し、バッターランナーが一塁ベースを踏む前に、「ボールの入ったグローブでバッターランナーにタッチ」もしくは「持ったボールでバッターランナーに直接タッチ」すればアウト

 

 

 

いずれかの方法でアウトにした場合「ゴロ(ゴロを処理してアウト)」として記録される、いわゆる凡打の結果。

 

「ゴロ」には「フライ=飛」のような漢字表記は特になく、ゴロはゴロ。

 

セカンドがゴロを処理すれば【セカンドゴロ=二ゴロ】、ショートがゴロを処理すれば【ショートゴロ=遊ゴロ】となる。

 

その他にも「ゴロ」が記録されるプレイはあるも、長くなるので割愛。

 

バッターがレフト前ヒットを打って走り出したと同時に転んだ場合、レフトからファーストに送球して間に合えば【レフトゴロ=左ゴロ】も起こり得る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆アウト(基本2)◆

 

野球のルール上、「ボールを持ってベースを踏めばアウト」という状態と、「ボールを持ってベースを踏んでもアウトにならない」という状態があります。

 

野球用語ではそれぞれ「フォースプレイ/フォースアウト」「タッチプレイ/タッチアウト」と呼び、かなり重要な用語となります。

 

知らないとアウトに出来るシチュエーションでアウトにし損ねるかもしれない!

 

 

 

 

 

 

フォースアウト

 

「フォースアウト」を説明するためのクイズを出題。

 

ノーアウト一塁の状況、その一塁ランナーはアナタです。

 

なお、一塁ランナーには基本的に【一塁に留まるor二塁に進む】の2つしか行動の選択肢がありません。

 

 

 

Q バッターがレフト前ヒットを打ちました、アナタはどうしますか?

 

一塁に留まる……邪魔です。

二塁に進む……正解です。

 

 

 

Q バッターがセンターフライを打ちました、アナタはどうしますか?

 

一塁に留まる……正解です。

二塁に進む……捕球までは元々いた塁(この場合は一塁ベース)に触れてないといけません、捕球後は進んでも進まなくても可、相手がフライをエラーしたら全力で二塁に走るのみ。

 

 

 

Q バッターがフォアボールになりました、アナタはどうしますか?

 

一塁に留まる……邪魔です。

二塁に進む……正解です。

 

 

 

このように、自分の後ろから別のランナーが来る場合(押し出される形で進塁しなければいけなくなった場合)、前のランナーは次の塁に進まなくてはいけない状況になります。

 

ランナーがこの状況になることを、野球用語で「フォースの状態」と呼びます。

 

「フォースの状態」になっているランナーをアウトにする場合、その進塁しなければいけない塁をボールを持って踏めばアウトに出来る、これが「フォースアウト」と呼ばれる理由。

 

 

 

 

 

 

フォースの状態の条件

 

「フォースの状態」になるランナーは【自分より後ろの塁が詰まっている状況にあるランナー】のみ。

 

シチュエーションとしては、アウトカウント問わず【一塁/一・二塁/満塁】で、バッターが打ってバッターランナーになった時、各ランナーが「フォースの状態」になります。

 

【一・三塁】の場合、一塁ランナーは「フォースの状態」、三塁ランナーは「フォースの状態ではない(二塁ランナーがいないから)」という状況もあります。

 

 

 

 

 

 

フォースの状態の特殊例

 

バッターが打って一塁に走る場合、「バッターランナーは必ず1塁へ進まなければいけない状態」になっているので、擬似的なフォースの状態となり、ゴロアウトの際には守備側が塁をボールを持って踏めばアウトに出来るという理屈になります。

 

 

 

 

 

 

タッチアウト

 

「ベースに触れていないランナー」に対して、【ボールの入っているグローブでタッチor直接ボールを手で持ってタッチ】すればアウトとなる。

 

基本的に、フォースアウトに出来ないランナーは、タッチアウトにするしかアウトに出来ません

 

「牽制球でタッチアウト!」や「盗塁失敗でタッチアウト!」など、試合中にタッチアウトになる場面は案外多いものです。

 

 

 

 

 

 

フォースアウト(応用)

 

ノーアウト一塁の状況、その一塁ランナーはアナタです。

 

 

 

Q バッターがファーストゴロを打ち、アナタより先に一塁ベースの手前でタッチアウトになりました、アナタはどうしますか?

 

一塁に留まる……状況次第ですが正解です。

二塁に進む……状況次第ですが正解です。

 

 

 

自分の後ろから来るバッターランナーが先にアウトになった場合、塁から押し出される状況ではなくなるので「フォースの状態」が解除され、次の塁へ進塁する義務が無くなります、アウトにならなそうな塁を選んで走塁しましょう。

 

この質問の状況の場合は、バッターがゴロを打ってるので、アナタが二塁に進んでいるのが自然な結果、ワンナウト二塁の二塁ランナーがアナタとなっているはず。

 

アウト1つでも結構複雑なんですヨ。

 

 

 

 

 

 

アウトに関係する野球用語(基本)

 

1つのプレイの中で、2つアウトを取ることを「ダブルプレイ」、3つアウトを取ることを「トリプルプレイ」という。

 

打撃妨害や走塁妨害(いわゆる反則プレイ)を除き、フォースアウトやタッチアウトが複合しても、1つのプレイの中ならば「ダブルプレイ」が成立する。

 

トリプルプレイはかなり珍しいプレイ、ダブルプレーは1試合に何度も見ることもある。

 

いずれも、褒められた攻撃とは言えない不名誉な結果(もしくは好守の結果)。

 

 

 

 

 

 

「ダブルプレイ」を示す野球用語

 

ダブルプレイ = 併殺 = ゲッツー

トリプルプレイ = 三重殺 = ゲッスリー

 

この場合の「殺」は、前述した「アウト」の意味。

 

ゲッツーは「ゲットツーアウト」、ゲッスリーは「ゲットスリーアウト」の意味、いずれも日本国内でしか通じないと思われる。

 

ダブルプレイもトリプルプレイも、打撃の記録上は「併殺打」として扱われる。

 

 

 


 

 

 

 

 

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◆スコアブック◆

 

「ハチナイ」のサブタイの背景が、野球のスコアブックになっています。

 

その内容に書き間違いがあるのでは?と、前回②の中で指摘しましたが、4話のサブタイ以降、書き間違いと思われた部分がサイレント修正されていました!

 

どこか勝利したような気分なう(笑)

 

 

 

スコアブック修正前(1~3話)

 

7回の攻撃(右の列)

・2番打者……レフト方向にツーベース(4番バッターによって2塁からホームに生還)

・3番打者……センター方向にツーベース(残塁)

・4番打者……三振(2アウト)

・5番打者……三振(3アウト)

 

1アウト目を取られた選手がいないうえに、4番が2番をホームに返しているのに、その4番は三振してる矛盾。

 

 

 

スコアブック修正後(4話~)

 

7回の攻撃(右の列)

・2番打者……三振(1アウト)

・3番打者……レフト方向にツーベース(4番バッターによって2塁からホームに生還)

・4番打者……センター方向にツーベース(残塁)

・5番打者……三振(2アウト)

・6番打者……三振(3アウト)

 

2番が三振したことで1アウト目を取られた選手がいない問題点は解決、また、3番をホームに返した4番がタイムリーツーベースを放っており、矛盾点も解消。

 

本編に影響はないけど、やはりスコアブックの内容がおかしかったのを、スタッフさんも気がついたようですね(*˘︶˘*).。.:*♡

 

この調子で作画の乱れも修正してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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長文お読み頂き感謝(`・ω・´)ゞ

 

作画さえ良ければ……と思わざるを得ないけど、シナリオは王道で良い感じ♪

 

次の語りたくなる発作の時にまた会おう!←

 

 

 

改めて思う、野球は説明したり文章で書くより、一緒にやった方が早い(笑)

 

 

 

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