FACo 福岡アジアコレクション ショーレポート | DE:CODE

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創作活動記録

3/22に行われた福岡アジアコレクションからしばらくバタバタでしたが
ようやく色々落ち着き、つぎは何をしてやろうかと考えているところです

先日、福岡アジアコレクションの事務局の方から写真もいただいたのでショーの報告をさせていただきます

今回テーマとしたのは『千夜一夜』
物語の背景ですが、女性が信じられなくなった王様は一晩寝た女性を次々と殺してしまう
そこで主人公の女性は王様に物語を語り聴かせて、その日の最後に「続きはまた明日」とお話のいいところで終わらせてしまって、続きの気になる王様はついに女性を殺せなくなってしまう
といったのが概要で、実際の物語はもともとのオリジナル以外にいろんな方の創作がつけたされていっているようで、私も一部しか知りません
ですが、私は物語そのものよりも、背景の方にすごく惹かれる物があって、「続きはまた明日」と物語を終わらせない何とも言えないいじらしい耽美な響きと生きる為のしたたかさみたいな物を感じます

サブテーマ的なイメージワードがいくつかあって「夜を超える為の物語」「女性の耽美さ、儚さ」「カーテン越しに見る月明かり」
こういったものも今回ショーでは表現したかった所です
アラビア風な民族衣装をモードに落とし込みたくて、黒を基調にしても民族衣装の持つ耽美さは失ってしまわないようにシルエットやディテールにはかなりそういったところを意識して取り入れてます







今回のショーではKalafinaさんのobliviousという曲を使っています
空の境界という劇場アニメの第一章で使われた曲です
このアニメもKalafinaさんも大好きですが今回はそこを語るのは割愛します


5年くらいまえだったかこのアニメに出会ってしまって、この物語のエンディングでこの曲が流れたときには感動で泣きそうになりました
何十回も何百回もこの曲を繰り返し聞いて、「この曲を使ってこんな衣装でこんな演出がしたい」といった思いが沸々とあって、今回は7000人以上も来場があるこんな大舞台を与えていただいた事でぜひこれを発表したいと思ってのショーでした

画像だけだとどうしても伝えきれない物があるので
あの会場の臨場感でショーを見てもらえた方、7000人のうちほんの何人かでも心に残るショーになっていたら幸いです



いろいろと大変でまだ5年前に考えていたイメージに届かないところがあるのは悔しいところです
いつまでたっても思い描いていたイメージには届かない
いつかは自分の想像を超える作品を作っていけたらいいなと思います


ショーに関してお世話になったスタッフの方、お越しいただいた方々本当にありがとうございました