今回は、ブルノからオロモウツへの日帰り旅について!

オロモウツは、ブルノの北東に位置するチェコで5番目に大きな街で、文化財の数はプラハに次いで2番目。

ブルノからオロモウツまでは、バスで1時間ほど。ブルノグランドホテル前のバスターミナルから、オロモウツ駅前のターミナルまでRegiojetのバスが出ています。オロモウツ駅から旧市街までは、トラムの線路に沿って歩くと20分ほどの距離。トラムを使っても良かったのですが、天気が良かったので僕は徒歩で向かいました。

 

オロモウツ一番の観光名所がこちらの聖三位一体柱。なんとこちらは世界遺産!「柱が世界遺産ってどゆこと?」という感じですが、柱というよりはもはや立派な建築物。内部にはマリア・テレジアが祈りを捧げたチャペルがあります。とはいえ、どうせなら街全体を世界遺産にした方が良かったのでは?

オロモウツの街には数多くの噴水もあります。名称は、歴史上の人物からギリシア神話の登場人物まで様々。この街はカエサルによって創られたとの伝承があるため、彼の噴水もありました。

噴水と並んでオロモウツに沢山あるのが教会。一番有名なのは、こちらの聖ヴァ―ツラフ大聖堂。ネオゴシック様式の巨大な2本の尖塔が迫力を増しています。中は非常に厳かな雰囲気。教皇パウロ2世やマザー・テレサも訪れたそうで、その時の写真も展示されていました。大聖堂の地下には、教皇の衣装や聖遺物も保管されているのでそちらも必見。

こちらの雪の上の聖母マリア教会は、オロモウツで最も美しいとされる教会。普段は閉まっているようですが、扉に礼拝のスケジュールが貼りだされており、その時間は入れるのではないかと予想。開始時刻に合わせて出直してみると、予想通り潜入に成功。ミサに訪れる地元の人たちに混ざって、後ろの方でこっそり見学してきました。白と金を基調とした装飾が美しかったです。

聖モジツ教会には、モラヴィア地方最大のパイプオルガンがあります。ステンドグラスも光が当たって素敵。

最後にご紹介する教会は、聖ミカエル教会。生憎内部正面は工事中ですが、鐘楼に登ることが出来ました。鐘が間近に見られて、まさに「ノートルダムの鐘」のような世界観。ただ、足元の木の床がミシミシ言っていて、いつ抜け落ちるか気が気でなかったです。(笑)

個人的にオロモウツでおすすめしたいのが大司教宮殿(Archibishop's Palace in Olomouc)です。ガイドブックには載っておらず、インフォメーションセンターでチラシを見つけてたどり着いたのですが、かなり見ごたえがありました。バロック様式の宮殿内の家具や装飾に息を呑みましたが、更に豪華なのがこの宮殿を訪問したメンバーです。マリア・テレジア一家(マリー・アントワネットも幼少期に連れられてきたそう)に始まり、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(即位式はこちらの広間で行われました)、マサリク初代大統領、教皇パウロ2世など錚々たる顔ぶれ。また、この宮殿の広間は、オロモウツで1番美しい広間であり、大学や街の式典に今も使われているとか。羨ましい~。ガイドツアーで見学可なのですが、僕の時はプライベートツアーと化してしまいました。親切なお兄さんが一生懸命説明してくれ、特別に壁紙の布などを実際に触らせてもらいました。

季節によって開館時間が異なるそうなので、詳細はこちらのホームページでご確認ください。

http://www.arcibiskupskypalac.cz/en/

そしてオロモウツ名物が、トゥヴァルシュキーというチーズ。600年ほどこの地だけで作られているブランド品で、独特の香りが特徴です。今回は、チーズフライ、そしてシュ二ッツェルをいただきました。最初は、たしかに鼻にツンと来る強めの香りがしますが、揚げているせいか、そこまできついとは感じませんでした。味は塩味が効いていて、僕は比較的美味しいと思いました。好みは人によって分かれるところではありますが、意外とクセになる味なので、オロモウツを訪れた際はぜひお試しあれ。ビールとの相性が抜群です。ちなみにインフォメーションセンターには、このチーズの自販機もありますよ。

名所の一つである天文時計や教会内部等、修復工事中で見学できなかった部分も多かったのは残念でしたが、見るところは他にもたくさんあったので、1日でようやく回りきれた感じでした。比較的近代化の進んたブルノに比べると、こちらはチェコらしい街並みを楽しめるという印象です。生活の利便性を考えると、ブルノがいいかなとは思いますが、歴史が残るオロモウツの街も素敵でした。

 

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