あと数時間で平成最後の年が終わりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今年は珍しく31日が公休日に当たりラッキーでした。
僕が勤める超有料老人ホームでは、様々な事件が起こりましたので、色々と振り返ってみたいと思います。
新しく入ったご入居者様の善意が事件への前触れ
今年僕を最も悩ませてたのが、迷子になったご入居者様。
4月、認知の疑いがある紳士がある朝失踪。
その方は、つい最近までとてもお元気にラジオ体操やレストランに繰り出してくる方。
「どうも認知の傾向がある」とベテラン相談員さんから連絡を受け、外出禁止リストに入れようかとしていた矢先の失踪。
何で外に出ることができたのか不思議で仕方なかったんだけど、監視カメラを確認すると、どうやら新しく入ったご入居者様が外部への扉を解除してしまってさあ大変!!
悪意は一切なく、普通に「扉を開けて欲しい」と言われたから善意で開けてしまったんです。
偶然に偶然が重なって、Aさんは失踪。
しかもその日、ご入居者様とほとんどの職員は花見ツアーに出かけている最中だったもんだから、のこされた僕たちは焦ったんだ。
捜索するにも人手が足りなさすぎる…
そういう時に真っ先に駆り出される「普段一番暇そうにしている」僕は、たまたま居残り組になっていた介護士とチャリンコに乗って付近を捜索。
しかしどこにもいない!!
10km以上離れた海辺で目撃されたというが…
付近の監視カメラから、南に向かったのは分かっていても、見つからない。
駐在所に聞いてみるも…情報もなく
花見ツアー部隊を引き戻してとか思っていたら、ひょんなところから情報提供が寄せられたんだ。
「○○海水浴場におるよ」
?※△□
と情報提供してくれたのは、ご入居者様のご家族。
施設から10Km以上離れている水着のにーちゃんねーちゃんが行きかう浜にいるわけがないでしょ…とか疑いつつも、情報提供があれば向かわなくてはならない。
僕はチャリンコを介護車に積んで、情報提供があった場所に急行した。
そこには、人人人、水着を着た男女がわんさかいるじゃないですか!
しかもね…
僕の格好はというと、スーツ姿(フロントの制服)に望遠鏡。
周りからは「変な人がいるよ」って熱い視線。
スーツを着て夏の砂浜を捜索した苦い思い出
下手したら通報されるってプレッシャーを受けながらAさんの捜索を開始。><
もうね、失踪者が見つからかどうかよりも逆に警察に通報されたらどうしようって、そっちの方が気になって汗が噴き出してくるわ、見つからないわでてんてこ舞い。
こんな大勢の人の中で、ぜってー見つからん!ってサジ投げたら
いました
…
いたんです、Aさんが、木陰から水辺できゃあきゃあ言ってる女子を眺めていた。
「Aさん!こんなところで何しているんですか?」って聞くと
いや、わしも若い女子が見たくなってな…
ずっこけました。
夏の暑い盛りに、大阪の砂浜で汗かいた思い出でした。