何れもモンティセリ独特の絵の具の質感を如実に感じさせる大胆で荒々しい筆触によって描写されており、静物の圧倒的な存在感や対象そのものの力動感は、まるで彫刻を思わせる。
さらにグラスを除く静物へと照らされる強烈な光の表現は、立体感や陰影描写などをほぼ無視し、色面によって平面的に顕示され、その(当時としては)独自性の高い対象表現は否が応にも観る者を惹きつける。
また机に掛けられたテーブルクロスの繊細な文様も画家の厚塗り手法によって表情豊かに描写されている点や、このテーブルクロスが画面の下半分という静物とほぼ同様の面積を用いて描かれている点などは、モンティセリの興味が静物のみならず、テーブルクロスへも強く向けられていたことを示している。
