Dissipated Life

Dissipated Life

艶が~るとオフレコにだだハマっているいい大人の戯言です。

Amebaでブログを始めよう!
ずいぶん間があいてしまってすみません……!
コメント、メッセージくださった方々ありがとうございました!

すっかり暑さにやられ(ご心配くださった通りの)夏バテに陥り、夏休みを取った人たちの分まで仕事に追われ~、なかなかハードな夏を過ごしておりました。
お盆とかね、電車空いてたけど別段普段と変わりないよね!……みたいな。。。

書き途中の慶喜さんから上げるべきかなあと思ったんですが、本日8月20日は高杉さんのお誕生日(旧暦で、なので実際は全然違うともいいますが)なので、どうしても書いてみたかった高杉さんに挑戦してしまいました。

一応月エンド後なので、ネタバレを気にされる方はお気をつけください。
月エンドがこういう話~っていうのをご存じな方は、さほどネタバレっぽくないとは思うのですが。

全部で3話で、1、2話は大人組にもアップする予定です。3話は艶ありなのでこちらのみで。
もし大人組からいらしてくださって、3話も読みたいぞ、と思ってくださった方は、大変お手数なのですが、その旨明記してアメンバー申請していただければと思います。

イベントでの高杉さんは手が早くて変態っぽい扱いですが(それはそれで好きですが)、本編はほんっとうに素敵です!
主人公が高杉さんを好きになったのも頷けるし、高杉さんが主人公に惹かれるのもわかるし、高杉さんのために一生懸命頑張る主人公がほかの人にも好かれるのも納得できる。
最初っから最後までずーっとどきどきして、特に後半の怒涛の流れは涙なくしては読めません。だからか、なかなか幕末を書くのが難しいんですけれども(どうしても本編の流れの中に入れられる話を書きたいので)、その辺上手く折り合いをつけて、今後も高杉さんを書いていけたらな~と思っています。



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アメンバー申請のときのメッセージ欄ってなくなったんですね…!
今回初めて知りました…。
かえってお手間を取らせてしまってすみません。
が、やはり大人組からいらしている、ということは安心感が違うので、引き続きその旨を添えていただけると助かります…!
色々と申し訳ないですが、よろしくお願いします。
時が止まったような気がした。

咄嗟に屈み込んで散らばった書類を拾い上げた彼女が、立ち上がって視線を上げて。

目が、合った。

息を呑む気配を感じる。でももしかしたらそれは自分が発したものだったのかもしれない。
何度も夢に見た、愛しいひと。
名前を呼ぼうと震える唇を開きかけて。

「……本当に申し訳ありません!すみません!」

何度も謝られて勢いよく頭を下げられる。
少し眉を寄せて不安げに見上げてくるこの表情をよく知っているはずなのに、なにかがおかしい。


「そんなに気にしないで。べつに怪我したわけでもないんだから」

そう言ってにっこり笑うと、ほっとしたのかあからさまに肩の力が抜ける。

「いえ、私の不注意で本当に申し訳ありませんでした」

そう言って今度はしっかりと腰を折る。

「きみは……」

何かの冗談かと思って聞いたはずなのに、至極真面目に返された名前は紛れもなく彼女のもので。

「俺は……」
「一橋さん、ですよね。あ、その、今日から広報部に異動になったので……」


窺うように見上げてくる彼女の態度に、もう認めるしかなかった。
―――彼女は、俺のことを覚えていない。