地鎮祭は、神社(神道)から神主さんを招き行われます。
神道は、八百万の神という概念が有名ですが、「全てのモノに神が宿っている」という信仰です。
家にも茶碗にも、米粒にも神様がいらっしゃる。
最近では「トイレの神様」がブレイクしましたね。(^^)
有名な「天の岩戸」のくだりもそうです。
天照大御神(あまてらすおおのかみ)が一番有名ですが・・・
天皇陛下は天照大御神の御子孫とされています。
これが、神道信仰です。
地鎮祭は、地の神様に対し「これから土地を掘ります」というお知らせをして、お許しを得る「とこしずめのまつり」です。
つまり、信仰心が大きく左右すると言えます。
イスラム教徒の方々が断食をされるのを、信仰していない人は無関心です。
キリスト教で赤ちゃんが割礼されるのは、信者でなければ虐待に見えるでしょう。
ようは、それと全く同じなんです。
日本は、世界有数の無宗教国家です。
ですが、キリスト教や神道、仏教の行事が、なぜか祝日として一般的に認知され、形だけが受け入れらえています。
初詣から始まり
バレンタインデー
お彼岸
七夕
お盆
盆踊り
クリスマスまで
もう、ごっちゃ混ぜです。
でも、みな、何が何だかわからないけど・・・
皆やってるからやる。
そんなフシが国全体にあります。
バレンタインなんて、その典型です。
お正月・・・
神道を全く理解していない若者たちも含め、キリスト教や仏教徒の方々も、元旦にこぞって神社に初詣に行く姿は、多分、他の国から見たら不思議な光景でしょうね。
以前にも言いましたが・・・
神社に祭られている神様からしてみたら、正月だけ来て・・・
「家族が健康でありますように」
「仕事がうまく行きますように」
「彼女とうまく行きますよう」
「あわよくば、宝くじがあたりますように」
なんて、言われたって、かなえようがありませんよ。(^^;)
私が神様の立場だったら・・・
「正月だけ小銭投げて、なんつうアツカマシイお願いしてるんだ」
と、きっと思いますもの。
子供が生まれたら・・・
・お七夜参り
・お宮参り
・お食い始め
・初節句
・初誕生
・七五三
これらも皆、神道信仰です。
子供の持つ親は、必ずやっていると思いますが、はたして、何人の人がこの行事を正確に理解して取り組んでいるか・・・
話が、脱線してきたので、元に戻ります。
つまり、地鎮祭も、土地の神様に対してある程度の信仰がなければ、やってもあまり意味がないという事です。