7年前…

20世紀最後の年…

忘れられない過去
消せない傷痕…

7年前の十字架を、今も僕は背負い続けている。
"誰にも理解されない過去"
僕はそう呼んでいる…

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なぜ二浪してまで"一般入試"というものにこだわるのか…

7年前の3月。
僕は合格率96%のW中を落とし、今の滑り止めにもならない中学に入りました。

受験結果を知った周りの人からものすごくバカにされた…
嘲笑われた…

学校でも塾でも…

小学校の時、教室で勉強教えてた奴の方がいい学校受かったこともあいまって…

学校受かったって、全然嬉しくなかった。

意味分かんなかった。


だから誓った。
この時に絶対に侵してはならない誓いを立てた。

"大学受験で笑った全員を見返す"と…

中学に入ってから、どんなに辛くても、この誓いがあったからこそ耐えてこられた。

勉強についていけなくなった中2の時は、
睡眠時間を10分にまで削って追い付いた。

でも高校に入ってから、歯車が狂いだした…

どんなに頑張って勉強しても、ついていけなくなってしまった…

そこから悪循環が始まる…

勉強する→空回る→成績が上がらない→勉強する→空回る→…
そして次の悪循環へと…
勉強する→空回る→やり方を変える→成績が落ちる→勉強する→…

これが4年間も続いた。

休み時間も勉強。
遅くまで学校に残って勉強。

それでも一向に上がらない。
下がり続ける成績…

周りのみんなは内部推薦やAOで大学が決まる…

僕も推薦やAOという選択をすれば、大学に入れたのかもしれない。

でもそれだけはイヤだった。

もしそれを行えば…
僕は一体何のために、青春を全て犠牲にしてまで勉強してきたのか…

あの時誓った中学からの6年間の思いを…
それがすべて無駄になってしまう。
6年間という長い星霜を支えてくれた思いを…
たった一瞬で壊すなんて…

僕には出来なかった…

ここが"誰にも理解されない"部分。
推薦を取らなかった事で親とはモメて、先生達とは具合が悪くなって…

ただ"見返したい"という単純な思いでさえ、分かってくれなかった。

高校の時はホントに苦しかった。
部活も休み時間も放課後も、全てを勉強に捧げてきたのに効果が現れない。

闇の中に放り込まれた感じ…

それでも自分を信じて、
がむしゃらに頑張っていたつもり…
光を探し続けてきたつもり…
とっかかりでもいいから探してきたつもり…


でも…なのに…
僕は一つとして合格を手に入れることが出来なかった…

一浪してもそう…
悪循環が止まる事は無かった…

今年で二浪目に入ってしまった…
こんなはずじゃなかったのになぁ。

何がいけないのか…
何を誤ったのか……

自分でも分からない。

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見返すなんて誓いはもう果たせなくなった…

一浪して受けたR大学の試験官が、小学校の同級生だった時。
"もう何もかもがダメなんだな"ってさ。

立ち尽くしちゃったよ…

結局また同じ事を繰り返してしまった。
見返すどころか、差をどんどん拡げられる。

"誓い"から意味が消え去ってしまったのに、
僕はまだ"誓い"にしがみついている。

離れようとしない。
そうじゃなくて、7年間この誓いを胸に戦ってきた。

こびりついて取れなくなってるだけ。

結果が白でも黒でも、今年で最後にします。

こんな長く、面白くもなんともない茶番劇に付き合わされるのは、
もうウンザリだから。