その他ツアーを利用せずに自力で出掛けたのは、イスラムへーレス島。カンクンホテルゾーンから高速フェリーで30分程の距離なので、多くの観光客が足を運ぶ。島の中にはアトラクションとしてイルカと遊べるプログラムがあるし、ホテルゾーンの喧騒から離れることが出来る。カリブ海に浮かぶ小島ということで漏れなくバカンス気分が楽しめるというのも魅力なんだろうけれど、恐らく一番のお勧めは穏やかな海での泳ぎ。
前にも述べたように、カンクンホテルゾーンでも十分過ぎるほど海は綺麗なんだけれども、波が荒すぎる。泳ぐことはもちろん可能だが、少々手古摺るほどの荒々しさ。それと比較すると、あくまでもゆっくりとした波が漂うビーチは、楽園を思わせる。遠くにカンクンの街並を望みながら、ゆったりと体の力を抜いて、波に身を任せられる。
こじんまりとした島なので、ゴルフカートで島を一周するのも一興だろう。当初は島到着直後からレンタルしようかとも思っていたんだけれども、僅かな時間でもそれなりの料金が掛かることが判明。フェリー乗り場からお目当てのビーチまで歩ける距離であったので、利用を見送ることにした。ビーチから帰る道すがらに垣間見たメインストリートは、両サイドに雰囲気にあるホテル、飲食店、土産物屋が軒を並べ、何とも言えない小洒落た感じを醸し出していた。
さて、旅の中で重要な部分を占めるのは旅先での移動手段。レンタカーというチョイスもあってしかるべきだけれども、誰に聞いてもお勧めとは言わない。運転マナーの悪さや警察の取り締まりなどに難があるようで、日本人などはターゲットにされやすいとのこと。ホテルゾーン内およびダウンタウン方面へもバスが頻繁に出ているということで、自力での移動とすることにした。
バスに乗ってみると、多少の失敗はあったものの運営本数の多さ、料金の明快さ、車内の清潔さなどは合格点だし、実際かなりの本数を利用することになった。目的地まで辿り着くと信じて乗り込んだのに途中でUターンされたり、お釣りを少し誤魔化されたり、目的地を通り過ぎてしまったりと、ミスはあったんだけれども、どれも許容範囲内。
参加したツアーの日本人ガイドさんによると、メキシコ人以外の人はあまり車を所有していないとのこと。周囲の運転が荒すぎること、主にバスだけだが公共交通機関が発達しているために通勤や通学が容易であることもあり、カンクンの周囲に住んでいれば、特にマイカーは必要ないそう。
但し、どこの観光地でもそうだが中心街の不動産価格は非常に高く、家賃の相場に応じて危険度も判断出来るそう。カンクンという地域を世界的な観光地として運営していく為に、政府も含めて安全神話の確率に躍起となっており、一昔前に一時代を築いたものの今は没落してしまったアカプルコの二の舞は避けたいらしい。
食事に関しては、旅行前からかなり楽しみにしていた。自宅周囲にもメキシカン料理店はたくさんあり、ファストフードも含めるとそれなりの頻度で食しているんだけれども、やはり本場のメキシカンを堪能してみたい。お酒に強くないのでテキーラなどは御免蒙りたいけれども、ワカモレソースはどんな感じになっているんだろうと想像だけが膨らんでいた。
頂いたのはメキシコ料理を始め、海産物をたくさん口にした。新鮮な魚介類はたまらないものがあり、有名店からファストフードに至るまで、本場の味を堪能することが出来た。若干スパイスが強いものも、普段口にしないアルコール類も、蒸し暑いカンクンでは良く似合う。慣れない香辛料を取り過ぎないように気を付けつつ、その世界観に浸った。
7泊の滞在中、雨に祟られる事もあったけれども総じて何とか天気は持ち堪えたと言った感じだろうか。日焼け対策をばっちり行った結果、肌へのダメージは最小限に抑えることも出来た。まぶしい太陽の下で鮮やかなカリブ海を何度も臨むことが出来たし、食事も含めて大満足の夏休みを過ごせた。
カリブ海の色は衝撃的で、今までに実際に目にしたビーチの中でも当然上位に位置する。ニューカレドニアのイルデパン島にあるピッシンヌナチュレル、ハワイのオアフ島にあるラニカイビーチ、ドバイのバージュアルアラブホテル前のプライベートビーチが3強を誇っていたんだけれども、その中に完全に食い込んできた。海一つをとってみても魅力的な街だったなあ。



















