水村美苗 著。
大佛次郎賞受賞作。
大佛次郎…
初めて聞いた 苦笑
実体験を交えて描いたということで
非常に現実味があった。
特に前半
母親の我儘に振り回されつつの介護。
「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」
という思いに至りつつ
やはりどこか諦めきれない。
先日読んだ『母と娘はなぜこじれるか』にあった
「母娘関係をややこしくしている要素の一つが、娘の罪悪感、責任感のようなもの」をまさに思い起こさせられた。
「今日、母が死んだ」という一文に
不謹慎にも「やっと死んだか…」と
こちらまで安堵 苦笑
母親が死んでからの後半は
箱根のホテルに長逗留しつつ
同じく長逗留している面々との出会いを通しつつ
夫との関係を振り返る。
ここからは一転して
物語物語している感じで
前半とのギャップが面白かった。
最後は
一応
不幸ではない終わり方なんだけど
将来を見ているようで身に積まされたな。
