起業当時は、昨日紹介した2人と私の3人であったのだが、
半年くらいするとサイバードアにも少し仕事が増えてきた。
すると以前より営業やHP制作・管理に時間を費やさなければならなくなり
従業員を雇うこととなった。
私たちより若く、活発な人間を求めたのだが見つからないと思い
とりあえず学生のバイトを雇うことに3人の意見が合致した。
人材派遣会社に頼み、見合った学生を探してもらった。
人材派遣会社の紹介で見た目はさえないのだが、私たちのビジネスに強い興味を示す学生が面接にやってきた。
彼の名前は後藤といい、都内の有名一流大学に通っている19歳の若者であった。
彼のバイト動機は「金のため」ではなく、将来役に立つような仕事がしたいというものだった。
私が1人で面接を行ったのだが、彼に強い興味を持ったのでいろいろな質問をしてみた。 政治、経済、スポーツ、キャンパスライフなどあまり採用を判断するのには関係ないこともたくさん聞いてしまった。
その話の中で彼には先見性があり、常に物事を冷静に判断しているということが見て取れた。はっきり言って19歳とは思えないほどすばらしい人間だった。
私は彼が最初のバイト希望者であったが採用をその場で言い渡した。
古宮と成瀬には少し判断が早すぎるのではないかと言われたが、後藤といっしょに働くようになって私の判断は間違えではなかったと訂正してくれたが。
後藤の主な仕事は、書類の整理やコピー・サイト訪問者からのメール処理など雑務ばかりであった。
私はもう少しまともな仕事をやらせてやりたいと思ったが、雑務をやってくれる人間がいなければ仕事は回らないので彼にはがんばってもらった。
その代わりではないが少し給料は多くしておいた。
その後サイバードアの成長につれて、彼の役割も大きくなってきたが彼は学生なので仕事の量は制限せれていた。
彼の他にも2人バイトを雇っていたが、彼が1番役に立っていた。
後藤が大学3年の冬に就職活動をはじめるとやはり人手不足になり、サイバードアの事業運営に支障が出るようになった。
後藤が大学を卒業し、企業に就職してしまったらと思うと私は残念でならなかった。
できれば後藤にはサイバードアに就職してもらえないかと思うようになったのはこの後藤がいなく忙しくなり始めてからだった。
翌年の春には後藤はいくつかの企業で面接があるといっていた。
私は成瀬に相談してみた。
それは後藤はサイバードアに正社員として入ってくれないかというものであった。
後藤はそれくらい有能できっと将来サイバードアに有益なものをたくさんもたらしてくれるという経営者としての勘があった。
後藤にしてみれば一流大学を卒業して、なぜ小さなIT企業に就職しなければならないのか、どうせIT企業ならもっと大きなところに就職したいだろうと考えるのが普通である。
彼の実家は愛知県で自動車部品を作っていると聞いていた。彼は次男であるがやはり家族は後藤には彼の兄とともに実家の会社に入ってほしいと願っているというのも知っていた。
彼にサイバードアに入ってもらうのは非常に困難な条件が揃っている。
後日私と成瀬は、近くのカフェで素直に彼にサイバードアに就職する気はないか聞いてみた。
彼はきっぱりないとは言えないのであろう、苦しい顔をした。
私たちも百も承知である。
彼は少し考えるといって仕事場に戻っていった。
私たちも言葉は交わさなかったが、やはりダメであったかと肩を落としたまま仕事場に戻った。
その日いつもは遅くまで働いていた後藤だが早々に帰ってしまった。
2日後後藤が出勤してきた。
そして私のもとへきて、こう言った
「来年からぼくをサイバードアで雇ってください」
私は彼をバイトとして採用したときのように即答した。
彼は実家に帰れば安定した仕事があるが将来性があまりないと常々思っていたらしく、就職するなら将来性のあるところにしようと考えていたようだ。
現在では彼は経営戦略部の部長で取締役をしている。
彼もサイバードアの成長には欠かせない男である。
cyber door
半年くらいするとサイバードアにも少し仕事が増えてきた。
すると以前より営業やHP制作・管理に時間を費やさなければならなくなり
従業員を雇うこととなった。
私たちより若く、活発な人間を求めたのだが見つからないと思い
とりあえず学生のバイトを雇うことに3人の意見が合致した。
人材派遣会社に頼み、見合った学生を探してもらった。
人材派遣会社の紹介で見た目はさえないのだが、私たちのビジネスに強い興味を示す学生が面接にやってきた。
彼の名前は後藤といい、都内の有名一流大学に通っている19歳の若者であった。
彼のバイト動機は「金のため」ではなく、将来役に立つような仕事がしたいというものだった。
私が1人で面接を行ったのだが、彼に強い興味を持ったのでいろいろな質問をしてみた。 政治、経済、スポーツ、キャンパスライフなどあまり採用を判断するのには関係ないこともたくさん聞いてしまった。
その話の中で彼には先見性があり、常に物事を冷静に判断しているということが見て取れた。はっきり言って19歳とは思えないほどすばらしい人間だった。
私は彼が最初のバイト希望者であったが採用をその場で言い渡した。
古宮と成瀬には少し判断が早すぎるのではないかと言われたが、後藤といっしょに働くようになって私の判断は間違えではなかったと訂正してくれたが。
後藤の主な仕事は、書類の整理やコピー・サイト訪問者からのメール処理など雑務ばかりであった。
私はもう少しまともな仕事をやらせてやりたいと思ったが、雑務をやってくれる人間がいなければ仕事は回らないので彼にはがんばってもらった。
その代わりではないが少し給料は多くしておいた。
その後サイバードアの成長につれて、彼の役割も大きくなってきたが彼は学生なので仕事の量は制限せれていた。
彼の他にも2人バイトを雇っていたが、彼が1番役に立っていた。
後藤が大学3年の冬に就職活動をはじめるとやはり人手不足になり、サイバードアの事業運営に支障が出るようになった。
後藤が大学を卒業し、企業に就職してしまったらと思うと私は残念でならなかった。
できれば後藤にはサイバードアに就職してもらえないかと思うようになったのはこの後藤がいなく忙しくなり始めてからだった。
翌年の春には後藤はいくつかの企業で面接があるといっていた。
私は成瀬に相談してみた。
それは後藤はサイバードアに正社員として入ってくれないかというものであった。
後藤はそれくらい有能できっと将来サイバードアに有益なものをたくさんもたらしてくれるという経営者としての勘があった。
後藤にしてみれば一流大学を卒業して、なぜ小さなIT企業に就職しなければならないのか、どうせIT企業ならもっと大きなところに就職したいだろうと考えるのが普通である。
彼の実家は愛知県で自動車部品を作っていると聞いていた。彼は次男であるがやはり家族は後藤には彼の兄とともに実家の会社に入ってほしいと願っているというのも知っていた。
彼にサイバードアに入ってもらうのは非常に困難な条件が揃っている。
後日私と成瀬は、近くのカフェで素直に彼にサイバードアに就職する気はないか聞いてみた。
彼はきっぱりないとは言えないのであろう、苦しい顔をした。
私たちも百も承知である。
彼は少し考えるといって仕事場に戻っていった。
私たちも言葉は交わさなかったが、やはりダメであったかと肩を落としたまま仕事場に戻った。
その日いつもは遅くまで働いていた後藤だが早々に帰ってしまった。
2日後後藤が出勤してきた。
そして私のもとへきて、こう言った
「来年からぼくをサイバードアで雇ってください」
私は彼をバイトとして採用したときのように即答した。
彼は実家に帰れば安定した仕事があるが将来性があまりないと常々思っていたらしく、就職するなら将来性のあるところにしようと考えていたようだ。
現在では彼は経営戦略部の部長で取締役をしている。
彼もサイバードアの成長には欠かせない男である。
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