STU48のファンでない方は、スルーして下さい。
STUのファンの方は、ひととき、お付き合い下さい。
STU48に2期生が加入してから、5ヶ月が過ぎました。
とはいえ、その殆んどの期間は、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う活動自粛期間であり、彼女たちが自分をアピールできた舞台は、2020年2月2日から開催された「僕の太陽」公演など数回しかありません。
主なテレビ番組への出演は、「STUでんつ!」と、2020年4月28日からスタートした「STU48のくらコン」の2本ぐらいで、他にも数名のメンバーが出演した番組はあるものの、その数は多くありません。
しかし、その少ないアピールの機会で、光るものを見せてくれたメンバーは、何人もいます。
そこで、今回から何回かに分けて、私が注目しているメンバーについて、書きたいと思います。
あらかじめお断りしておきますが、このエッセイは、あくまで私の私見を述べたものです。
1期生やドラフト3期生と異なり、資料が圧倒的に少ないことから、人間性など内的な部分についての考察はできません。
従って、ここに記載するのは、あくまで「外側から見た」、2期生の魅力の一部分に過ぎないことを、申し添えておきます。
さて、2期生の中で、私が注目しているメンバー、その第1回は、この方です。
【池田 裕楽(いけだ ゆら)】
池田裕楽さんは、広島県の出身で、16歳。
彼女の注目すべき魅力は、何と言っても、その優れた歌唱力です。
1.歌唱
裕楽さんは、2020年3月19日に STU48号で開催された「STU48のソロカラオケLIVE in STU48号 ~私、1人でも歌えます」 で、その圧倒的な歌唱力を披露し、他のメンバーたちやファンの注目を集めました。
豊富な声量、広い音域、正しい発声、きっちりと取れた音程とリズム感、そして優れた表現力。
どの項目を見ても、STU48の中で、5本の指に入ります。
STU48でNo.1の歌唱力を持つ矢野帆夏さんや、今村美月さん、門脇実優菜さんと比べても引けを取らないほど、彼女の歌唱力は秀でています。
「ソロカラオケLIVE」では、「Bird」(AKB48)、「ロマンスかくれんぼ」(AKB48)、「初めての星」(NMB48)の3曲を披露しましたが、どれも素晴らしい歌唱でした。
特に、低音で入り、中音部へと移行する部分は、豊かな声量に支えられ、伸びやかで聴きごたえがあります。
とても、16歳の歌唱力とは思えません。
もっと幼い頃はどうかと思い、YouTubeでASH(アクターズスクール広島)福山校時代のステージの動画をチェックしてみましたが、14歳・15歳の頃の歌唱も、非の打ちどころのないほど見事なものでした。
ただ、ジャンルによっては、得手不得手があるようです。
スローテンポの曲やポップス系は、ほぼ完璧に歌いこなしている一方で、「Lay Down」のようなロック系の曲では、入りのタイミングがずれたり、発声にムラが出たりしています。
もっとも、ASH時代の動画を見ると、ロック系の曲は歌っていませんので、単に経験による違いかも知れません。
余談ですが、ASHでは、妹の裕望(ゆの)さんと、「Y-sis」というユニットを組んで歌っていたこともあります。
妹さんも歌が上手く、このユニットの歌唱は、聴きごたえがありました。
2.ダンス
「僕の太陽」公演の動画を見ると、やはりASHの出身だけあって、2期生の中では、かなり上手い方だということが分かります。
振りも、しっかり自分のものにしていて、フォーメーションチェンジも流れるようにこなします。
ダンスをしながら歌っても、声に揺らぎがないのは、体幹がしっかりしているからでしょう。
踊っていても、頭の位置が大きく上下することがありません。
とはいえ、「僕の太陽」公演は、10年以上も前に初演された公演で、ダンスは現在のものと比べてシンプルです。
今なら、高校のダンス部でも楽々と踊りこなすことができますので、この公演のダンスだけを見て、単純に2期生の中での優劣を判断することはできません。
また、裕楽さんは、ASH時代の動画を見ても、テンポが速く激しいダンスは踊っていません。
例えば、「制服レジスタンス」を踊ったらどうか。「NO WAY MAN」ならどうか。
実際に、そうした曲で踊っている動画を見ていませんので、何とも言えないというのが、正直なところでしょう。
今後の活躍を、期待したいと思います。
3.バラエティ
「STUでんつ!」を見ると、自己紹介、モノボケ、箱の中身当てゲームと、どれも無難にこなしています。
初めての収録で、緊張していたこともあるでしょうが、笑顔も発言も、比較的に控えめでした。
この分野についての考察は、まだ早計であると思います。
4.その他
エケペディアによれば、裕楽さんは、自分の性格を、このように分析しています。
長所:楽観的で前向きなところ
短所:のんびりでマイペースなところ
また、「STU48×note」では、このように言っています。
幼い頃:引っ込み思案
小学生の頃:特に活発な性格ではなかった
アイドルになった理由は、「心から楽しいと想う姿を届けたい」から。
「STUでんつ!」を見ていると、ややおとなしいタイプなのかな、とも感じられます。
時折見せるシャイな微笑みは、好感の持てるものですし、受け答えを見ていると、真面目な人柄であることが、垣間見えます。
その裕楽さんが、ひとたびステージに立つと、急に大人びた表情に変わり、観客を唸(うな)らせるような、見事な歌唱を披露する。
このギャップが、ファンにはたまらない魅力だと思います。
恐らくは、その歌唱力で、次世代のSTU48の中核メンバーになるであろう、池田裕楽さん。
まだまだ伸びしろのある彼女の、これからの成長と活躍に、私は期待を寄せています。
彼女が、瀬戸内の空に大きく羽ばたいてくれることを願いつつ、今夜はここで、ペンを置きます。