8月31日、
ついにこの日が来ました
今日まで振り返れば多くの出来事があり、
幾多の物語があり、
それらがスローモーションのように
少し色あせた景色として蘇ります
こんばんは、てんちょです
サイバースパーク上野店は、
2022年8月31日をもちまして
全ての営業を終了いたしました
まずは冒頭に、
本日までのご愛顧、誠にありがとうございました
前屋号から通算して31年間、
この激戦区の上野という地で営業して参りました
私が入社してからは20年余りですが、
それだけでも多くのことが御座いました
皆様への感謝をお伝えすべき場ではありますが、
少しだけ私の想いを綴らせてください
前段、少々自分語りとなります
また文字列の羅列となります
ご了承ください
入社するまでパチンコ店に入ったこともなかった私にとって
この業界は特殊で異質なものでした
当時はＣＲ機と4号機の全盛期、
パチンコ業界全体が盛り上がっている時でした
当然、目押しすらできなかった私は苦労しましたが
それでもスロットの面白さに目覚めてしまい、
グリンピースさんに足繫く通うようになりました
(お前もか)
世の中は爆裂AT機の最盛期、
獣王やアラジンA、コンチ４などが
万枚だ2万枚だと騒いでいた時
私は花火と大花火、
クラコンにはまっていきました
当時リリースされた新台で言えば、
不二子２が私が最初に打ち倒した機種
まだガイドやマガジンなどの解析が出る前に
中押し赤７狙いで、
下段赤７でREG1確とか
中段停止でベルorBIGとかを見つけた時の興奮を
今でも覚えています
かと思えば、
アントニオ猪木を０Gから打ち出して、
1台に160Kを突っ込んだこともありましたし、
その翌日にマジックモンスターで7000枚出して
九死に一生を得たこともありました
当時パチンコ、スロット初心者の私が
なぜここまでハマっていったのか？
それはひとえに、
周りの人間の影響に他なりません
その当時から、
Mさん、Lさん、Kさん、たなりぃなど、
スロットにとち狂っている人間ばかりでした
出目だスベリだ変則押しだと
アツく語っている変態ばかりでした
ちなみに中嶋さんは口を開くと
ミサイル776Dの話しかしませんし、
その後に入社してくるCさん、Kさんや
やまちゃん、いっしー、ジューシー山同くんなど
お馴染みのブログ執筆者も属性は同じ
サイバースパーク上野店に限らずですが、
弊社東洋観光の従業員は昔から
パチンコ、スロットが好きすぎる人たちの集まりです
それはもう20年以上も前から変わっていません
少々前段が長くなりましたが、
そんな人たちが集い管理するお店が
普通でまともになるはずもなく、
こだわりとクセの強いお店に仕上がっていきました
私が入った当時は１Fフロア全体が
サイバージャングルというバラエティコーナーでした
当時として本格的なバラエティの走りだったんですよね
地下フロアには、権利モノのジャマイカ、
パイナップルボンバー、そしてラブラブカップルなど、
当時でも珍しいものが島で設置されていましたね
一方スロットでは、
名機北斗の拳が鮮烈なるホールデビューを果たし、
あまたのお店で看板機種として不動の地位を築いていた頃、
ウチの看板機種は初代巨人の星(32台設置)でした
いやほんと頭おかしいよ
その当時の私と言えば、
設○公開でマイクを握るのがメイン業務でした(誤解)
その後も、
フロア190台全部が羽根モノと甘デジだけになったり
(当時の日本最大設置)
マジカルカーペットやレレレにおまかせなど
今でも打ちたくなる好きすぎる機械でしたね
好きすぎると言えば大好きなアルゼ(現ユニバーサル)の
ハナビ、サンダーＶ、クランキーコンテストの御三家は
長らく2階5コースに鎮座していました
ああ、コンテスト打ちたい・・・
その系譜はその後も脈々と継承されていき、
歴代店長、各スタッフの思い入れのある機械を
遠慮なく贔屓して大切に運用するお店になりました
出社前に打って、退勤後に打って、
お休みの日は終日打って、
とにかく365日稼動していましたもの
徹夜作業となった新台入替明けにそのまま
上野のグリンピースさんに並んで、
寝ながらアステカやスロ横のファウストを打ったものです
(当時の店員さん本当にごめんなさい)
勝手に他店様のお名前を出して
ご迷惑をかけてしまうと嫌なのですが、
最後だしまあいっか(おや)
その昔、パチリングというサークルに参加していた時、
ご挨拶させて頂いた中野ジパングさんなども
良く参考にさせて頂いてました
あの当時は独創的なお店がいくつかあって、
格別な輝きを放っていましたよね
さて、お話を当店に戻します
このブログが創設、運用される頃には
その変態の中に皆さんも加わるようになり(失敬)、
忌憚のないご意見を頂きながらサイバーが作られていきました
アバンギャルド、スキージャンプペア初級編、初代乙女、
仮面ライダーショッカー全滅、ホー助、
初代バイオ、ひぐらし祭、初代バジ、ハーレム、シャドハ、
初代デビルメイ、アイマス、東鳩、ツイン、、、
この辺りは最後まで残るべくして残った機械ですね
もちろんこの時期になって語るに外せないのは
マジハロ２からの系譜で間違いありません
その後も、ジューシーハニーや天下一閃、
P沼、TOKIOブラック、
また、スロットでは、
あれ、スロットは、、、あれ
・・・この辺から厳しくなってきた感がありますね
ここまでつらつらと設置機械の遍歴をなぞってきましたが、
世の中の主流とは違う、しかし私たちの本流が存在しました
これらを良しとしてくださる皆様に愛して頂きました
いつでも私たちは、
「自分たちが通いたいと思う店をつくる」
というのがコンセプトでした
機種の取り揃えにしても、
イベントや設定の打ち方にしても、
顧客視点を強く意識していました
もちろんそれは、主流で勝負できない前提があり、
競合大手と渡り合っていく上での
スーパーニッチ戦略でもありました
また制約や限界も多く、
もどかしい瞬間も幾度となくありました
嫌がらせもいっぱいありました
うまくいかない時も多かったですが、
そんな時に助けられたのが皆様からのお声でした
「この店が好きで通っている」
「サイバーは居心地が良い」
少数派のマイノリティなご意見だった訳でしょうが、
私たちにとってそのお言葉でどれだけ
奮い立たされたことでしょう
潮目が大きく変わったのは2回、
ひとつは2019年12月18日、
そして2022年の旧基準機撤去です
前者に関しては思い出すだけでも眩暈を起こすくらい
物理的にも精神的にもダメージを受けました
ちなみに今だから申し上げますが、
あの当時設置していたことを違法だと指摘する
お話を散見しましたが、それは違います
平成30年2月1日以前に設置されていた検定切れ機の
撤去期限に関する法的根拠はどこにもございません
ただそこにあったのは、
なるべく早く外して欲しいという意向であり忖度です
呼び出された警察で書いた誓約書には
当店が「自主的に撤去する」と記載されています
これが何よりも違法でない根拠です
このくだりは書かなくても良いことだと思いますが、
あの日まであの機械たちをご遊技なさったお客様と、
毎日メンテナンスしてくれた部下の名誉のために
書き記しておきます
もし将来、
この一文が削除された場合は、察してください
そして、やはり今回の旧基準機(CR機、5号機)の撤去は
経営資源を枯渇させる大変に厳しいものでした
出玉規制が入ったり、保安上の理由で
機械が撤去されていくのは致しかた無い側面もあります
ただ、
そのルールを作っている人たちは、
その機械を打ったことも触ったこともない
(恐らく、いや絶対)
まあでもそれはいい、
打たなくてもいい、知らなくてもいい
でもその機械を打つのは
ユーザーなんですよね
行政でもメーカーでも株主でもない、
パチンコとスロットを愛してやまない
人たちなんですよ
その人たちがいるから
この業界は成り立っているわけですが、
時折にして最終消費者の声は
フルシカトされることが多い訳で
有利区間が1500Gの根拠は？
ランプ点灯を義務にした理由は？
にも拘わらず、
直ぐにそれを下方修正するの？
その程度の議論で決めたの？
それを作る時にユーザーの意見って入ってたの？
ところで2400枚ってどこからきたの？
てかBIGが300枚下回るってスモールよな？
もう6号機決めたひと一歩前に出て？
などと申し上げるつもりは御座いませんが
(盛大に事後)
この後はスマートなんちゃらが登場するとのこと、
遊技に資するものになることを切に願います
少し生々しいお話を差し上げましたが、
以上が機械に関するお話
そして、営業を通じて最も大きかったことは、
人との出会いでした
先日のブログやTwitterで触れましたが、
本当に多くの方にラストを看取って頂きました
来店や深夜収録でお世話になった
パチンコアイドルリポーターSIRさん
当店でライターデビューした八重樫あたるさん
そう言えばCYBエンジェルという
一日店長ユニットを運用していた時期もありましたね
(まだYouTubeに残ってますね)
そして何より、
多くの時間をホールでご遊技頂いた皆様
お声掛けをありがとうございます
「ありがとう」
「お疲れ様」
「楽しかった」
こんなにも多くのお声を頂戴できようとは
夢にも思っておりませんでした
むしろありがとうと言いたいのは私どもであり、
そう思わせて下さることが嬉しく存じます
「これからどこで打てばいいの？」
「もうこれで引退だよ」
こんなお声も頂戴しました
有難いような申し訳ないような
複雑な気持ちです
「これからどうするの？」
これも多く頂きました
正直申し上げて、つい先日までは
営業する気満々でおりました
ですので次をどうするか考えてもおりませんし、
まだ実感が湧いていないというのが本音です
パチンコ業界に残るかも分かりません
ただ、
業界の闇を暴露するYouTuberになって
国政選挙に出るつもりはありません
ご安心ください()
いまはただここまでの軌跡を懐古しながら、
閉店後の残務処理を粛々と進めていきます
店内は一夜にしてもうこのような感じになっています
ここからは力作業ばかりですし、
もう私がここで執筆することもなさそうです
色々と話しがあちこちに飛んでしまいましたが
最後に申し上げたいことは、
ただただ、感謝の気持ちでこざいます
お取引頂いたパチンコメーカー様、販社様、
集客、販促支援を頂いた関係者様、
清掃業者様に景品卸業者様、
入替をはじめ度々お世話になりました所轄警察署、
上野遊技場組合組合員の皆様、
そして、ここまで当店にてご遊技下さった全てのお客様と、
好き勝手に自由に営業させてくれた会社と、
ここまで従事してくれた全てのスタッフに、
厚く、厚く御礼を申し上げて
最後のご挨拶と代えさせていただきます
ありがとうございました！！
令和四年 九月一日
サイバースパーク上野店 店主
P.S. 最後の最後にあの方の筆が動く？