Wall Street | CSOの独り言 CXドリームデザイン,最高戦略責任者(CSO) 本谷隆光のブログ

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先日の中野社長のインタビュー 中に、映画「ウォール街」の話が出た。

世界の金融業界を歩き、今のビジネスを展開される中野社長がこの映画を見ていたというのも興味深いが、私も見ていたのである。ちょっと話に花が咲いた。

当然LBO、また、KKRの話題である。

KKRというと、よく「ああホテルの…」と言われるのだが、実は私はホテルのKKRを全く知らない。私が知るKKRとはただ一つ、Kohlberg Kravis Roberts 。名立たる世界最大級の投資ファンドである。80年代のアメリカでLBO(レバレッジド・バイ・アウト)を駆使し、多くの企業を買い漁り、一世を風靡したことはあまりにも有名。ナビスコやトイザラスも買収している。

数年前にKKRが日本に進出するとの記事を見かけた。そしてしばらく経って本格進出が決まったとの記事を日経で読んだ。

LBOその他について。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/lbo.html

もちろんLBOには批判が噴出したし、80年代のアメリカのもの。そうも言える。しかし、KKRの実績は、買収した会社数実に130以上、投資実績は1600億ドル以上。そして既に日本企業買収用のファンドの規模は2兆円強。彼らは4~5倍のレバレッジを効かせるので、実質10兆円規模。通常の買収話とは次元が違う。

東洋経済誌で、初めてクラビス氏とロバーツ氏が日本のマスコミの前に出たことを知って驚いた。以前、アジア統括責任者のジョセフ・ベイ氏が「友好的な買収が我々の哲学」と言ったことも思い出す。さて、彼らは今後どのような展開をするのだろうか。

ちなみに、冒頭の映画「ウォール街」でマイケル・ダグラスが演じた帝王ゲッコーのモデルは、KKRのクラビスだと言われている。

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