【あらすじ】
解散ライブが始まる。春斗(菅田将暉)、瞬太(神木隆之介)、潤平(仲野太賀)らマクベスは「夢」の最後の瞬間を緊張の面持ちで待っていた。客席には里穂子(有村架純)ら彼らの人生と寄り添ってきた人の顔が。人生とは様々な点が絡み、いつの間にか線を作り、人との繋がりができている。一見失敗に見える彼らの生き様もそれは…。この物語ならではの納得と感動の最終回が、そこに待つ。
『感想』
最終回、登場人物たちが、どうやって人生を再生するのかに注目してみてましたが、このドラマでは、人と人の不思議な縁や、人からかけられる言葉の力がカギだったなぁとおもった⁉(* ̄ρ ̄)”ほほぅ…
素直に、人が人を思いやったり、助けたりまた逆に助けられたりする姿は、じんわり心に沁みました。ただし、ほんのちょっと自分と重ねて考えたりして。私の毎日の生活にも、小さな出会いがあり、思わず感情移入した事もあったし、見ず知らずの客のおババ様ズの一言にほっこりした事なんかも思い出したたりマネージャーさんじゃないけど、人の言葉に影響を受ける事ってあるよね♪
だから、最終回で春斗が里穂子の言葉に救われたのは良かったです😭。マクベスの10年を肯定し、胸を張る事が出来たんじゃないかと思います。里穂子と春斗の距離感は、あれがベストだったんじゃないかなぁっておもいます。(*ё_ё*)きゅん♥♥
淡々とマクベスの解散ライブ当日と後日譚が描かれていて特に大きな展開はない事は予想されていたしそれ以外は考えられなかった最終回。全く恋愛感情が無かった春斗と里穂子が最終回で恋に発展するのも違うしあの距離感はある意味、リアルで良かった。ラーメン屋ではすかしておいてジャンケンで涙は春斗らしかったし、最後のオチを水のトラブルにしたのは筆者はドラマのコンセプトからして正しかったと思う。それでも最終回が大絶賛出来ない自分に対してもどかしい気持ちが残ってしまう😰。
主な登場人物の心の声を丁寧に挿入してきたこのドラマ。だからこそ最後のジャンケンで春斗の「ずっとアイコが続いて欲しかった」という心の声は余計な気がした。なくたって分かる。視聴者はそんなに馬鹿じゃない。今となっては心の声は全編を通して過剰だったと思えたタコは否めない。分かり過ぎる。正直最終回は予想を越えてこなかった😱。いいドラマだからこそ最終回期待し楽しみにしてました(;^_^Aそれでも毎週、土曜の夜が楽しみを与えてくれたドラマである事には間違いはない。マクベスの青春。十分刺さりました。
ラストは何かコントに関わることで終わると思っていましたが、春斗がまさかの水道トラブル屋さんにΣ(・ω・ノ)ノ!地道な仕事で再出発をする春斗、かっこよかったし、いい終わり方とも思う。同時にタイトルもしっかり回収。解散する話なのに「コントが始まる」って、違和感があったけれど、そういうことだったのね。おぉ♪(〃▽〃人)。
里穂子と一緒にマクベスを応援しているファンのようになっていたこの3ヶ月。マクベスと里穂子たちにたくさんのことを教えられたと思います。人生は何度やり直してもいいし、些細なきっかけで動いたっていい。人から見たら失敗だらけの人生だって無駄じゃない。誰かがひとりでも見ていてくれたら、人って頑張れる。振り返ったときに、コントみたいだと笑えるならそう悪くない人生だ。
泣き笑い、昔を思い出いし、心をじんわり温めてくれた良作でした♪
最後に俳優さん、脚本家さ、製作の皆さん、本当にお疲れ様でした楽しめる」作品を届けて下さえりありがとうございました<(_ _)>
■総括■
『コントが始まる』は、主人公たちと同じ20代後半から30代ぐらいの世代はもちろん、それ以外の世代でも、どんなにわずかでも夢を追った経験がある人間にとっては“人生”になりうるドラマだったと思う。“続ける”ことの難しさと、それ以上に難しい“諦める”ということ。なぜ諦めるかを考えた時に必ず浮かぶ、そこから先のビジョンとそれまで歩んできた濃密な時間と、出会ってきた人々との記憶。
そして毎回冒頭には、そのエピソードにリンクするコントの導入部が描写され、ストーリーがひとしきり描かれると結末部にそのコントのオチが描かれる。そこには決まって、ストーリーの中で触れられた何らかの要素が織り交ぜられていた。マクベス3人は“過去”と“未来”の狭間で前にしか進んでいかない“現在”に置いていかれまいともがき、“過去”と“現在”を何らかの縋れるものとともに過ごしてきた中浜姉妹は“未来”となる新たなものを模索する。バリバリと働き“現在”と“未来”を見据えた奈津美のビジョンは、潤平と付き合い始めた高校時代という“過去”からの延長線上にある。それぞれ異なるドラマ性を携え、それでいて彼らと時間を共有したいと思わせる親近感を視聴者に与えてくれる。演じる側の俳優さんとしても、演じられる側の役柄としてもあまりにも理想的だったと思う。そしてマクベスの解散までの2カ月間という時間と、マクベス3人が歩んできた10年間の思い出を共有していく。それはつまり、彼らの内側に存在するものだけで物語が成立するということであり、どの時代にも容易に置き換えることができる普遍性を与えていたと思う。筆者の中では、物語の先の世界でも彼らがその場所でいつものように語らう姿が容易に想像できてしまう。でもやはり“解散”という切ない結末がわかっているからこそ、彼らの物語が終わってしまうことへの躊躇いを持ったまま最終回を見終えた印象が強い。
~完~