【第86話あらすじ】「なつよ、ワクワクが止まらない(86)

なつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)が東京に帰ってきた。二人は、十勝での出来事を亜矢美(山口智子)に報告。亜矢美は、千遥の心の内にあるものを察し、落ち込む二人を元気づける。翌日、なつが東洋動画に出社すると、下山(川島明)、麻子(貫地谷しほり)、坂場(中川大志)から、宿題だった短編映画の企画案を求められる。そこでなつが、帰省中にヒントを得た企画について話し出すと、皆興味を持ちだし…。

Yahoo!テレビより引用)

昭和34年(1959)年――十勝を出発して、その翌々日。なつと咲太郎は新宿に戻りました。

亜矢美には、咲太郎が簡単に千遥のことを伝えただけだとか。

「なら、元気出していこうか」

「いいね」

そう二人は言い合います。あれだけ大変なことがあったのに、それよりも相手を気遣います。

「ただいまー」

新宿に、奥原きょうだいが戻ってきました。

 

亜矢美は、じっと千遥の話を聞きます。もっと小さな町ならばともかく、東京で見つけることは無理でしょう。

東京のどこか・・・それさえわかれば可能性があるのでしょうけれども∑(Дυ)アリャ

その置屋だって、結婚して出たらわからなくなると、咲太郎は指摘します。そしてその結婚相手すらも二人には不明なのです😨

「信じてくれてもいいのに」

咲太郎は、そこまでしてきょうだいに行方を隠す千遥を思い、項垂うなだれそうな状況です。なつも、夕見子の言葉をなぞるような不安をつぶやきます。

しかし、亜矢美は、明るく言います。それだけ千遥が、きょうだいを思っているのだ。彼女が会いたくなるからこそ隠したのだ、と。

それが幸せだからこそ、幸せになれると信じているからこそ、先に進める。

そして「辛い時には、千遥ちゃんには北海道がある!」亜矢美はそう励ますのです。

この千遥の結婚ですが。いかに亜矢美がそう言っても、モヤモヤとしていることは確かです。

夕見子の疑問点に答えは全く出ていません。出るはずもないのです。千遥が結婚相手を隠している限りは、判別のしようがないと思うののです(´゚д゚`)アチャー

そして夕見子のアイデアを元にしてこのあとなつは『ヘンゼルとグレーテル』を提案することにして、絵を描き始めます

見つめるのは、千遥の絵と写真・・・脳裏には、夕見子の言葉が駆け巡ります。

【あんたらきょうだいにとって、そのパンが絵なんだわ!】

やっぱり夕見子は役に立ちますし、いきなり登場して決定打を放つ理由も十分です。

 

・読書家であることが示されている

→雪次郎相手にも、演劇論を読んでズバリと答えを返したことがあります

・賢い!

→幼少期から言動が賢かったものです。

・空気を読まずにズバリと切り込む

→ダメな方向だと「泥棒咲太郎!」になるけれど()

・猜疑心が強いからこそ

→「普通を、疑えッ!」思考だからこそ、大胆な発想があるのです。

 

さて、出社です。

 下山、坂場、マコの三人と会議を迎えます。

一週間近く不在であったことを、なつは短編アニメチームに詫びます。

「何があったかは聞かないけど、ちゃんと考えてきたんでしょうね」

マコ、容赦ない!

下山は千遥のことを知っていましたし、そのへんはある程度情報共有できていた気がするのですが。なつの様子も、慌てていたのに。あせる

まぁ、マコと坂場はそういう雑談に興味がなさそうですしね。変に気遣って空気も読まないだろうし……。

ここでなつは、どう考えていたのかはともかくとして、自分の企画を出します。

「『ヘンゼルとグレーテル』です。マコさんの『白雪姫』とも関係があります」

ここで、すかさず坂場はこういってきます。

「ナゼ、それにしたのですか? 休みを取った理由と関係あるのですか?」

おっ、本質を突く奴、きたきた!

会議シーンの面白さとは、話す内容やそぶりで、個々人の性格を示すことだと思うのです。

ただ座って喋っているのに面白いというのは、まさに思考プロセスの違いから生み出されるから。

なつは語り始めます。

自分が戦災孤児であること。兄は生きていて、生き別れの妹がいること。

妹のことを、休みで確認してきたのだと。

「三人、いろいろあって、今まで生きてきました」

「なるほど……『ヘンゼルとグレーテル』に、きょうだいを投影したんですね」

「ひかれたきっかけにはなっています。困難と戦う、子供の物語です」

下山がここで、面白そうだと賛同します。

チーム内で坂場が最も直感が鋭いように思え、本質をズバリと付いてきます。

それでいて、この場面では寡黙ですらある。発言が遅い。これも、ここまでの積み重ねでその賢さと性格、思考プロセスが描かれてきたから説得力があるのではルンルン

そして、その夜。

 酔客が楽しそうに呑んだくれている風車に坂場がやって来て、なつを呼び出します。

おでん屋の雰囲気が、坂場に、に、似合わない(m ̄〃)ぷぷっ!

亜矢美と客は盛り上がりながら、部屋にいるなつを呼びます。

「なっちゃーん、彼氏来てるよぉ〜。いい男だよ。早く、早くぅ〜!」

そう言われても、動じない。それが坂場です。誤解を解く気すらない。

なつが降りてくると、相談があって来たと告げるところはまだしも、その場で自身の企画書を見せようとする有様です。

狭い店内ですからね。場所を考えようってば!

と、突っ込みたいところですが、できないのでしょう。彼の頭の中は、企画書をどうするか、その一点で思考回路が回っていて、周囲のことなんて理解できなくなっているのです😓

なつはとりあえず、自室に入れます。ここでの坂場の目線がおもしろくて、派手なワードローブに気が散りそうなそぶりもあるのです。目の前で何か動いたら追いかけてしまう――って、猫じゃないんだからさ()

なつも考えていたと、ここで切り出します。なつも相当な変人ですよね。

いい男認定の坂場が自室にあがっている。それでも一切ドキドキはも何もなく、アイデアのことで頭がパンパンなのです。ガーン

慌ててお茶でも淹れようとするあたりは、少し社会性があるということかな。しかし……。

「結構です、すぐおいとまします」

彼の目線が、千遥の絵と写真に留まりました。

 彼なりに、家具や室内からヒントを探していたのでしょう。

うーん、こいつの脳内は、アニメのことしかないとみた(゚д゚)(_)ウン

 彼氏がいるかどうか、服のセンスはどうか。そういうことはどうでもいい。

なつはそんな坂場に、妹も絵を描くと告げます。

この絵こそがパンである、と、ある人(=夕見子)が言ったのだと。

パンを道標みちしるべにする。

それで『ヘンゼルとグレーテル』をやろうと思った。話が通じます。

坂場の相談とは、そのあらすじです。

あの物語では、魔女が兄・ヘンゼルを食べるために菓子で太らせようとしていました。妹・グレーテルはその手伝いをしながら、隙を見て魔女を釜に突き飛ばし、焼き殺してしまうのです。

「それでいいんでしょうか?」

坂場はそう疑念を示します。

実はなつも引っかかっていました。子供に魔女を焼き殺す残酷な場面を見せるのは、いかがなものかと。

※この映画では、兄は糖尿病になるわ、兄妹揃って魔女狩りに目覚めるという内容で……

これも、考えると奥深いのです。

坂場はここで、こう言い出すのです。

「きみの話を聞いて、確信しました。これはきみが作るべき作品です。そのために、僕は必ず、この企画を通します! 失礼します!」

そう言うやいなや、さっさと立ち去ろうとする坂場。

「あっ、ちょっと待ってください!」

なつはあわてます。これも坂場です・・・美辞麗句やお世辞は無駄だから、そういうことは言わない。なつの話に心の底から感動しているのです😅

本作のよいところは・・・金曜日までにひとまず課題を片付けて、土曜日に次週へのフックを出すところ。 夕見子が出てきたことが先週のそのフックでした(´∀`)bグッ!!

最後にこんな難ありの坂場とやり合って疲労困憊しているマコちゃんフレーッ!(oo)尸 フレーッ!