【第84話あらすじ】「なつよ、十勝さ戻って来い(84)」 妹の千遥に会うことが叶(かな)わなかったなつ(広瀬すず)は、久しぶりに天陽(吉沢亮)を訪ねる。4年ぶりの再会に喜ぶふたり。天陽の隣には、一生懸命に働く天陽の妻・靖枝(大原櫻子)の姿があった。天陽の両親・正治(戸次重幸)とタミ(小林綾子)もなつを出迎え、近況報告に花を咲かせる。その後、アトリエで天陽とふたりきりになったなつは、靖枝との馴れ初めについて天陽から聞かされるが…。 (Yahoo!テレビより引用) |
昭和34年(1959)年――信哉は、咲太郎に後悔を口にしています。写真すら残したくない、そんな千遥のことを思い、いたたまれない様子。
咲太郎はそんな信哉にこう言い返します。
「いい写真を残してくれた。ありがとう、ノブ」
千遥の幸せを祈るしかできない状況は、今までと同じで変わりません。
それでも、以前とは違って確信をもって祈れる。それだけでいい。
そう自分に言い聞かせるような、咲太郎なのです・・・
「なつは牛の世話か?」と信哉に尋ねられた咲太郎は、昔の友達に会いに行ったと返答。
自転車で、天陽の元へと向かっていました。
声をかけようと上げたなつの手。しかし、やっちゃんと呼ばれる妻の姿を見て、天陽にかけようとしていた声が止まります。
見つめることしかできない。
「なっちゃん、なっちゃん!」
そんななつに、天陽が気づいて声を掛けてきます。背後で妻・靖枝が頭を下げるのでした。
「帰ってきたんか。何年ぶりかい!」
「天陽さん、結婚おめでとう」
そう語り合うかつての友人同士です。天陽は妻に呼びかけます。
「おい、やっちゃん! あのなっちゃんだ」
靖枝は、結婚の祝電のお礼を告げるのです。なつは、式に出られなかったと詫びるのでした。
「あがってもらえばいいべさー!」
靖枝がそう促します。
天陽も、靖枝も、すっかり十勝の酪農家です。北海道弁も自然だし、衣装もたたずまいも、よく出ていると思います。
なつはタミの作ったそばがきを食べてながら妹の千遥の事を話します。なつの話を聞いて山田家の面々も衝撃を受けます。しかしなつは遥と会えなかったけれど、気持ちは通じ合ったとしめくくるのでした。
タミはここで、こう言い出します。
「なっちゃんは東京で結婚するの?」
なつは考えていないと、即座に否定します。これは重要ですね。
先週土曜日も、結婚の話がうっすらと示されていましたね。
二週連続ということは、来週結婚がらみで何か大きなことがあるのでしょうか💧
なつはタミたちを相手に、仕事のことだけ考えていると宣言。
東京に戻らなければならないといいます。
「また会えなくなるけど、さみしくないっしょ! 牛も二頭に増えたし、ふふふ」
なつはそう笑うのでした。本心から笑っているかどうか、そこはさておき・・・。
その後、なつは天陽のアトリエに向かいます。
馬の絵がありました。最初の入賞作と、昨年の入賞作だと説明されます。
ここで思い出したように、天陽が『わんぱく牛若丸』を見たと言います。
なつと映画『ファンタジア』を見た、あの帯広の映画館でのことだとわかります
「なっちゃんが楽しんでたらいい」
天陽はそう言います。
彼は馬の絵を通して、なつの人生と繋がり続けるのですね。
こういう要素回収が本作は細かくて、考えるとけ結構楽しいかも・・・です(無論その逆もあるますが苦笑_〆(´Д`ll)ハハッ)。
ここで、十勝の思い出話になり、門倉番長とよっちゃんの名前が出ますヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪
名前が出るだけでも嬉しい。そういう脇役ですね。
てっきり結婚かと思ったら、青年団で演劇をしているんだとか。ハマったんですねぇ
天陽は、そこで舞台美術を担当したそうです。そこで、靖枝と出会ったのでした。
番長とよっちゃんが、恋の舞台を作るなんて。いいじゃありませんか!
「いかったね、いい人見つかって!」
なつはそう祝福します。天陽は、父と母が喜んでいる、俺もよかったと思っていると語るのでした。
「開拓農家の娘だし、辛いことも楽しめるから」
そう語る天陽の言葉には嘘がありません。 心の底から、妻を愛しているのでしょう。
帰宅したなつは、総大将・泰樹の元へ向かいます。困ったら泰樹じいちゃんに聞けというわけかですか👴。
「じいちゃん、ただいま。私も手伝う」
「いいから。天陽におうて来たんか」
「いいお嫁さんだった。千遥の結婚も、あんな風になるといいな……」
泰樹に、なつはしみじみとそう語ります・・・・
「やっぱり手伝う!」
なつはそう言い出します。手を動かしていると、脳内が整理できるタイプかもしれませんね。
そして、泰樹じいちゃんが胸を貸すタイムがやって来ます。
「じいちゃん……もし私がここに残って酪農続けてたら、じいちゃんはうれしかった?」
「そったらこと考えんな。そったらこと考えるなつにはなって欲しくない」
「けどじいちゃん。私だって……寂しいんだわ。じいちゃん、寂しくて、寂しくて、たまんないんだわ。じいちゃん……」
「なつ……わしだって寂しい。お前がおらんようになって、ずーっと寂しい。寂しくてたまらん」
「じいちゃん……」
「人間が一人で生きようと思えば、寂しくなるのは当たり前だ。それでも、一人で生きなきゃいかん時がくる。誰といてもそう。家族といたって一人で生きなきゃならん……」
語り続けるやすき・・・
「だから支え合う。離れていたって支えあえる。わしとお前と支え合ってる。千遥に会えんで寂しいのは、わしも同じじゃ」
「ありがとう……」
そして、ここでちょっと落としに来ます。
「天陽はどうだっていいが」
「そんなこと言わず、天陽君もお願いします」
「そうか、ふふふ……」
もう、感想を書くのも野暮というものです…幼少期から変わらな二人だけの特別な空気。泰樹の語る言葉は人の心を打つ【人生の重さ】というものがあるとおもいます。やっぱいいですわぁ(p゚∀゚q)おぉ♪
明治末期、富山から身一つでやって来た男。幼い娘を残して妻が亡くなり、一人で生きて来た泰樹。孫のような、かけがえのないなつ。
かつては引き止めるために策を練り、失敗しました。
でも、ここではっきりと寂しいと言い切るところが、彼の新しいところだと思うんですよね。😊
東京に舞台が戻ったらしばらくこの至極の泰樹じいちゃんの時間がないのかと思うと、なつはこのまま北海道に残ってもいいかもしれない邪念を抱いたりして・・・なんちて( -ω-)ノ☆(*_ _)バシィッ
ほら今週のサブタイトルも「なつよ、十勝さ戻って来い」だし😓