【第80話あらすじ】「なつよ、十勝さ戻って来い(80)

富士子(松嶋菜々子)からの電話で、なつ(広瀬すず)の妹、千遥が十勝の柴田家に来ていると言われたなつ。千遥が富士子に伝えた言葉になつは激しく動揺する。千遥に会いたいなつは、すぐにでも十勝に帰ろうと、会社に許可をもらい早退。知らせを聞いた咲太郎(岡田将生)も、すぐに風車へ。妹の消息がわかったことに安堵する。そのころ十勝では、千遥が柴田家の面々に対し、なつたちが来る前に帰ると告げていた…。

Yahoo!テレビより引用)

昭和34年(1959)年――なつのもとへ富士子から電話がかかってきます。千遥は会いたくないから連絡しないで欲しいと言ったのに、電話してしまったと断りながら、こう言うのです。

「千遥、会いたくないって言ってんの?」

「とにかく、何か事情があるんだわ」

富士子はそう言いつつ、できる限り引き止めておくと言います。

 

 

千遥は砂良の搾乳を見ていました。きっと泰樹がそうさせたかったんだろうと思う。

照男も、なつの方が自分より得意だったと説明します。

泰樹は千遥にやってみるかと誘うのですが、ワンピースを見てこう言います。

「あー、その格好じゃ無理だ」

これは着替えるってことですかね。なつの服もまだあるでしょう。

そのころ剛男が自転車で急ぎ農協から帰ってきます。自転車で帰るだけで絵になる、それが十勝の大自然ですね音譜

千遥は、遠慮がちに、それでいてきっぱりとこう言います。

「突然お邪魔してすみません、そろそろ失礼します、ごめんなさい!」

そう帰ろうとするところで、剛男が到着しました。

よいタイミングです(´∀`)bグッ!!。。

「よく来たなー、よく来てくれた、ありがとう!」

歓迎して、感謝する。それが剛男のよいところです。 時々すっとぼけたことを言うし、頼りないけれども、こういう優しさがいいんですよね🤗

 “来てくれてありがたい”って、良い言葉です。特に千遥のような立場の人には、とても安堵を与えるのではと思います。

 

そして、新宿では、なつと咲太郎が話しています。会いに来たのに、会いたくない。そんな妹の気持ちは?

迷うなつを、咲太郎はこう急かします。

「とりあえず電話してみろ!」

「お兄ちゃん、私、なんだか怖い」

「向こうも怖がってる!」

戸惑う慎重ななつと、思い切りの良い咲太郎――鉄火肌で突っ込みすぎて、たしなめられ、混乱の元にもなる。そこをマダムにたしなめられることもありますが、こういう決断力が役立つこともあります。相手の背中を押す、粋な江戸っ子のような兄ですね照れ

「今日は、許してください。こちらからまた連絡します、私から……」

ここで、電話が鳴り始めました。富士子は謝りながら説明します。

「なつかも。ごめんね、知らせないわけいかんかった」

ここで謝るのもやさしくて心が助かりますね。

まかり間違っても私が気を利かせて知らせてやったとはなりません。

差し出された受話器を持って、千遥は力が抜けたように座ります。

 辛そうな、そんな顔……。

「もしもし……」

「千遥? 千遥なの? 遥、お姉ちゃんだよ!」

「お姉ちゃん……」

「千遥! 千遥、千遥、ごめんね……よかった」

亜矢美と咲太郎が、感無量の顔で見守っています。

「ご迷惑おかけして、すみませんでした……」

「何言ってんの、千遥!」

ここで咲太郎が、たまらず電話を替わります。

「千遥、俺だ! 兄ちゃんだぞ!」

「お兄ちゃん?」

「そうだ、咲太郎だよ。お前の兄ちゃんだよ! あの家に預けて悪かった! すぐ行く、お前を離さないからな!」

家出された苦しみを乗り越え、咲太郎はそう誓います。しかし、千遥は怯えたように電話を切ってしまう😢

「大丈夫? 何かあったの?」

富士子は電話を切った千遥に声をかけます。

その口から、戸惑いが語られました。

「私、昔のことは、姉や兄と一緒にいたころのことは、あまり覚えていないんです……」

ところどころは覚えている。いつ、どこでどうだったのか。細かいことは思い出せない。

そう語りますが、それも仕方のないことだと思う。千遥は当時5歳でした。

「忘れてしまいたいこと、辛いことも、多かっただろうな……」

剛男もしみじみとそう語ります。

しかし、です。千遥は、それなのに、声を聞いた途端、姉と兄のことだと理解できたのです。

「そのことに何か驚いて、何といえばいいか、わからなかった……」

ここで泰樹がしみじみとこう言います。

「相手の顔が見えん電話は、わしも好かん」

彼らしいと言いますか。直接ぶつかるスタイルなんでしょうね。

そして、相手だって驚いているのではないかということになり、もう一度かけ直すことになります。

「もしもし、千遥!」

「先程は、すみませんでした、お姉ちゃん」

「声がすっかり大人になったね。それはお互い様か。千遥、お願いだからそこでまってて。今すぐ行くから。お願いだから、千遥に会いたい」

「私も会いたいです……」

ここで父ナレが、こう告げるのです。

『なつよ、その瞬間にはっきりと、家族の時が繋がったぞ――。』

 

先週最後で、電話の普及が描かれました。それを踏まえての今週です。

千遥が帰ろうとした時、そこに剛男が登場しました。これも電話の普及によって彼が呼びされたタイミングがあります。

もしも千遥の到着が、電話で十勝と新宿がつながる前であれば。

電報にせよ、郵便にせよ、こうはならなかった可能性が高い。

電話だけではなく、きょうだい再会において大きな役割を果たしたのが、咲太郎です。

咲太郎も、なかなか難しいところがある男でして.・・・なつを助けたいと空回りしながらも、突き放したこともある。千遥のことも、そうしたような宣言をしていました。

それでいて、今日は「お前を離さないからな!」宣言です。

お前はどういうことだよ〜!

そう突っ込みたくもなりますが、素直になれないのでしょう。泰樹もそういうややこしさが出ていますがタラー

守るからには、全力でなければならない。

そうできないとなると、苦しくて辛いけれども、それを出すわけにもいかない。

咲太郎は悪い奴ではありません・・・雪次郎を、あれだけ応援できるところからも、人情の篤さを感じます。

彼の妹二人は、臆病なところがありました。怖がってしまっていた。

そんな妹の恐怖を取り除き、電話をかけあえと背中を押した咲太郎。だからこそ、縁が繋がりました。と思います。

やっぱり彼には、何か特別なものがあると思うんですよね。

がんばれ、咲太郎!フレーッ!(o゚∀゚o)尸 フレーッ!