【第76話あらすじ】「なつよ、千遥のためにつくれ(76)」 ふとしたことがきっかけで、どうしてもうまく描けなかった動画を完成させたなつ(広瀬すず)。早速会社で下山(川島明)や麻子(貫地谷しほり)に完成した動画を見せると、ふたりとも悪くない反応。ところが午後になり、その動画用紙を見た露木(木下ほうか)が、なつたちのいる作画課に乗り込んできた。なつが描いた新しい手法を許せない露木に対し、仲(井浦新)や井戸原(小手伸也)はそこに東洋動画の将来があると言い…。 (Yahoo!テレビより引用) |
昭和32年(1957)年秋――階段でよろめいたなつを、助けた坂場。スローモーションでロマンチックな演出。
しかし「大丈夫?」のあとにこれですよ
「勘違いしないでください……」
顔がいい、親切なこともある。それゆえ、相手から勘違いされるとか。周囲から冷やかされるとか。そういうことが面倒くさくてたまらかったと思われる発言です。
しかし、なつの驚いた顔は、恋愛由来ではありませんでした。
坂場も察知します。
「ん? なんですか?」
なつは腕をくるくる回しながら、こう叫び出すのです。
「これこれこれこれ! あーっ! おーっ!」
どうやら何かを察知したようで、なつは慌てて、そのまま自席に戻ります。
階段から落ちかけて腕を振り回した経験から、馬の動きを思いついたのです。
そのインスピレーションを描くべく、ペンを走らせます。ここでも嘶きのSEが入ります。
思えば天陽の絵が動いた時もそうでしたね。天陽の出番がないとお嘆きの皆様。彼の笑顔は見られませんが馬を通して繋がっていますよ
なつは喫茶店でモモッチと語り合うことに。急に坂場と二人きりになって、モモッチはびっくりしたそうです。
ここでなつは、モモッチが坂場を嫌いになったのではないかと聞きます。
モモッチは、「そんなことない」と笑い飛ばすのです。
なつは、自分の苦手意識を告白します。
「しゃべっていると崖っぷちに追い詰められているみたいだから、苦手……」
これも坂場の厄介なところですが、本人は夕見子やマコほど狙って追い詰めてません。
理屈っぽさが周囲からするともう、ウザいからやめろレベル。
しかし、本人は好奇心や納得を求めて話しているだけで、無自覚です。
つまり、生きているだけで表裏比興……ドッヒャ―――∑(´▽`ノ)ノ―――!!
モモッチは、その気持ちはわかると言いますが、何か嬉しそうです。
パフェからチェリーを持ち上げて、なつの前にかざします。
「その崖から落ちた時、恋に落ちてたりしているかもよ……」
「なにいってんの。そんなことあるわけないっしょ」
これはどういうことかな。モモッチが恋に落ちているのかもしれませんね😅。
さて【雪次郎の乱】ですが・・・なつは、雪之助を見に川村屋まで行きました。
背中で語る親父と言いますか、一人黙々と厨房を掃除する姿が胸を打ちます
雪之助はなつにこう語ります。
雪之助は、嫌味でこんなことをしているわけではない。雪次郎には雪次郎の夢。 雪之助にもその夢、生き方があると。
なつは、雪次郎もそこはわかっていると言います。
自分のためにこんなことをさせるのは、たまらないはずであると。
さて、その雪之助の夢ですが……。
その結晶である雪月とは、おふくろ(=とよ)の生き方そのものだそうです。
雪次郎は、妙子の手料理を食べています。
そんな三代の姿が交錯する中、雪之助は語るのです。
開拓者である母が作った店を、雪次郎に引き継ぐ、それが雪之助の生き方だったのだと。
「それは間違ってるかい? 俺はそれでも、雪次郎を苦しめてるだけかい? なっちゃん」
「それは間違ってないから、雪次郎君は辛いんです。雪次郎君は、ちゃんと家族を大事にしていきていると思います」
なつは、そう語るしかないのでした。
「階段から落ちかけて恋が始まるなんて、わしゃ一言もいっとらんぞ」
そうすっとぼけていそうな、今朝の始まり方でした。
昨日、本作はそういうしれっとしたフラグへし折りがあると思ったのですが、やっぱりそうでしたか∑(゚Д゚ υ)アリャ
坂場は「勘違いしないでください」と言っており、そういうことを勝手に誤解するなと釘を刺しているわけでもある。
坂場だから、もう諦めましょう。と、言いたいところですが、これはなつの要因も大きいのです。
あそこでドッキーンとしたと見せかけて、アニメのインスピレーションでそれどころではなくなる。
なつも、中身が濃い変人なんだってば!
あそこで恥ずかしげもなく、目をキラキラさせながら、手をぐるぐるまわす。そういうことをしてしまう。これは、相手が坂場でなくてもなつがフラれる可能性はあると思います