【第75話あらすじ】「なつよ、千遥のためにつくれ(75」 雪次郎(山田裕貴)を菓子職人の道に戻すため、北海道から上京した雪之助(安田顕)、妙子(仙道敦子)、とよ(高畑淳子)。雪之助たちの説得に対し、雪次郎は、自分の夢を追わせてほしいと必死に懇願する。しかし、雪次郎の抵抗もむなしく川村屋に連れ戻されてしまう。なつ(広瀬すず)は、雪之助と雪次郎、お互いの気持ちがわかるだけに、どうしていいのかわからないのだった。 (Yahoo!テレビより引用) |
昭和32年(1957)年秋――咲太郎のツテで借りたアパートの押入れ。籠城戦のごとくうずくまる雪次郎は、雪月三人衆に包囲され、絶体絶命のピンチに陥っていたました
「黙って出て行ってすいませんでした!」そう謝るしかない雪次郎。
「すぐ行くべ!」かさず父の雪之助が厳しい表情を浮かべます。
「どこに行くんだ?」
「川村屋に決まってる、挨拶しないといかんべ!」
急かす雪之助に対し、雪次郎は落ち着いたら行こうと思っていたと、言うわけですが。
「すぐ行くのが筋だ!」続いてとよも迫ります。
うーん、この圧倒的な迫力。ヒェー(゚ロ゚ノ)ノ。
これも北海道開拓民一世の強さかな。グズグズしていたらいけない世界ですからね。
しかし、雪次郎は訴えるのです。
やりたいことに気づいた、自分の気持ちに素直になった。
そう切々と語るのですが、雪之助からすれば【道を踏み外しただけ】ということになります。
とよも言います。
「役者で食べていけるか!」
これも一般的な説得とはいえ、開拓民一世の言葉だと思うと、重みがあります。
酷寒の地での開拓は、一歩間違えれば生きていけない。食べるものがあることが、どれほど大事なことか!。
世代格差なのだと思います。
なんとか武力ではなく、説得で解決しそうではあるのですが・・・
「とりあえず、行くべよ」
で、いったんは小康状態。かくして雪次郎を確保した雪月三人衆は川村屋に向かうのである――
雪次郎を引き連れた雪月三人衆は頭を下げます。
「お願いがあります、根性を入れ替えるまで、この店に置いてやってください!」
そう雪之助は言い切りました。
しかも、彼も落ち着くまで無給で働くと言うのです。逃亡阻止のためのお目付役ですね。
ここで、妙子が弱ったような声で、とよに訴えるのです。
「お義母さん、これからどうしたらいいんですかね」
「情けない声出すな。様子を見に行く!」決断が早いとよは、さっさと席を立ってしまいます。
なつも後を追いかけます。
雪次郎は、厨房ですすり泣きながら仕事をしていました。
とよは孫の姿を見て、こう言い切るのです。
「雪次郎、もう行きな」
そして孫に歩み寄ると、手のひらでその顔を包みます。
「もう二度と、戻ってくるんでないよ。決めたなら、その覚悟を貫け!」
「ばあちゃん、ごめん」
「駄目だ、戻れ!」
雪之助が止めに入ると、今度はその手で息子の頬を叩きます。
「自分の子に、惨めな思いをさせるんでないわ!」
今日は雪次郎&とよババアの日!。゚(●'ω'o)゚。うるうる
雪月三人衆が、必ずしも一致団結していないこと。それは言動からわかりました。
雪之助:雪次郎を何がなんでも連れ戻す! 妙子:雪次郎は真剣だ。このまま菓子職人にしても、不安定かもしれない。それに、心細かったことだろう。咲太郎がいてよかった、ありがたい。 とよ:こんな惨めな思いを抱く雪次郎を、放っておけないわーーーー!! |
これも、三者三様の性格があります――父だから、母だから、祖母だから。男だから、女だから。
そういう決めつけではなく、あくまで個々人の差でしょう。誰も悪くないし、愛が欠けているわけでもない。雪之助の人の良さは描かれて来ましたし、ちゃんと演じられてもいる(´∀`)bグッ!!。
妙子が賢いこと。思いを慎重に絞り出すこと。見る目があることもそう。
とよは、本音を言わなければならない。心までしばれてはいけないと、そう促す人だと思う。
そういう役割からすると、とよがここできっぱりと決めるというのは、よい流れです😊。
最後の最後にイケメン板場が登場して何をやるのかと思いきや、なつの命に関わるような階段落ちを使って、何やらあれこれ含ませましたね💧。やらなくても良いことをやって、やっておくべきことをやらないのは、前作『まんぷく』に似て来ました( ゚Д゚ )アラマッ。視聴者置いてけぼりで、テレビの中だけが進んいってまう😱。
前回と今回は、もう少しやりようによっては、感動的にもなつのアニメーションへの思いもしっかり描けた可能性があっただけに残念でなりませんトホホ(;´д`)=3。そして、『なつよ、千遥のためにつくれ』は何処へ…