【第72話あらすじ】「なつよ、千遥のためにつくれ(72)」

坂場(中川大志)からの言葉に、不安になるなつ(広瀬すず)。友人の桃代(伊原六花)を誘って川村屋を訪れると、奥のテーブルで熱心に本を読む坂場の姿があった。なるべく近寄りたくないなつだったが、桃代に強引に引っ張られ、坂場と同じテーブルにつくことに。嫌がるなつを面白がる桃代は、さらにけしかけ、なつが坂場に聞きたかったことを聞かせる。その時、光子(比嘉愛未)が、やって来て…。

Yahoo!テレビより引用)

昭和32年(1957)年秋

なつは、めんどくさすぎる新人・坂場により激動の予感を覚えています。

そしてやはり【鵯越の逆落とし】を知らなかったようで、モモッチに確認するのでした。

一ノ谷の戦い(鵯越の逆落とし) 源平合戦の趨勢を決め、源義経はヒーローに!

 

なつは、むしゃくしゃしているからと、モモッチを誘い、川村屋でバターカリーを食べることに。

そこで的場と鉢合わせになり坂場は、フランスで見たアニメに、アニメは大人にも夢を与えられる、と影響を受けてアニメーションの道を選んだと語るわけです。何やらなつハート的場のフラグが立ち始めたようです。

でも今日はそれどころはないようで。本日の主人公は雪次郎です――なんと彼が“赤い星座”のオーディションに挑戦しているじゃあーりませんか😲

オーディションではピアノの音に合わせて、自分を表現するという課題。

 演劇部での発声練習をすると審査員も苦い顔をしています。しかし――。

 『白蛇伝説』の主役になりきると、雰囲気が変わります。

「ペチカ!」

 自らの過ちのせいで、失われてゆく恋人・ペチカ。

その名を呼ぶ演技の真剣さに、審査員の顔色も変わります。亀山蘭子の唇にも、面白がるような笑みがニッと浮かぶのです。演出家さんの演技指導なのか、わかりませんが何か、策謀を感じます・・・作り笑いじゃない、わざとらしくない。感情をそのまま出す。そういうプランがあるんですかね。自然ですごくよい表情だと思う(´∀`)bグッ!!

鈴木杏樹さんは悪女というわけでもありません。ただし、雪次郎を演劇に誘ったところはある。誘惑する妖しさが、演技に出ていると思います。そう、まるで仲作画の常盤のような笑みなのです😊

美意識のある咲太郎も、納得の表情です。

 

そしてオーディション終えた雪次郎はなんと雪次郎が店を辞めると言い出したのです理由は、劇団員になるから。野上が苦い顔で「誰かさんがいる劇団だ」とほのめかします。

あの問題ばかりを起こす兄のせいかと、身構えるなつ。

いや、今回は冤罪のようです。魔性と前科があるからね😓

マダムは、「そうではないけど、きっかけかも……」

と、言葉を濁すのです。ある意味、短絡的なやらかしならばマシでした。

しかし、今回は違う。雪次郎は心の底から謀反をしている。そう察知したのでしょう。

実際、そういう前振りはあった……。思えば、第三幕だけでも毎日見ていたあたりで危険でしたよね。雪次郎が仕事の後、三幕だけ毎日見にきたとか。

 「30回も見るんですか?」と驚いていた雪次郎。結局そのくらい見たのでは? 

マダムからそのことを聞いたなつは慌てた様子で、雪次郎の部屋に行き、ドアをノック。

どこかさっぱりとした顔の雪次郎が出てくると「咲太郎さんから話を聞いたのか?」と続けます。

強引に部屋へ上がり込むと、ズバリと迫るなつ。「お兄ちゃんのせい?」

そうではないと雪次郎。しかも、劇団に受かるかどうかの結果はまだでした。

オーディションが終わっただけなんですね苦笑_(´Д`ll)ハハッ。

「受かってもないのに?」

「なっちゃんも同じだべさ。受かる前に、酪農を辞めた」

決心するとはそういうこと。そうさっぱりした顔の雪次郎です。

なつは、帯広にはどう言うつもりかと問い詰めます。

雪次郎はきっぱりと言い切るのです。

他にきょうだいがいるなっちゃんとは違う。一人っ子だけに、本当に裏切ることになるのだと。

言われてみればそうです。

女性の大学進学が今よりもずっと困難な時代とはいえ、夕見子は二番目生まれの女子。だからこそ、地元から羽ばたいて札幌の北大進学ができた部分はありますね。

照男のように、地元で生きると言い切れる人ばかりではない。雪次郎はそうではなかった。

「親の期待を裏切ってでも、俺は!」

「ダメ、それは絶対駄目!」

なつは驚き、とりあえず風車に雪次郎を連れて行くのですが……そこにいたのは、亜矢美、カスミ、レミ子というショウビズ軍団でした。

「思い切ったことをしたね!」

「よく決心した!」

「あんたには負けない!」

レミ子なんかライバル宣言だよ🤣

自分の事は棚に上げて雪次郎を反対するなつはも問題ありですけど、ここはある意味、最悪の場所ですね。咲太郎も、もちろんここにいるし。

『ああ、なつよ、君の悩みは尽きないけれど。

今の私に言えることは、来週に続けよ――。』

父ナレも投げたくなる、乱世の極みのような終わり方でしたタラー