【第62話あらすじ】「なつよ、アニメーターは君だ(62)」 咲太郎(岡田将生)に誘われ、劇団「赤い星座」の舞台を見にいったなつ(広瀬すず)と雪次郎(山田裕貴)。終演後、二人は咲太郎の案内で主演女優の亀山蘭子(鈴木杏樹)を紹介してもらう。風車に帰っても、なつの熱は覚めやらず興奮気味に亜矢美(山口智子)に報告。雪次郎は、周囲が驚くほどに冷静な視点で、物語について語り始める。そしてなつは、アニメーションの仕上げの新しい仕事であるトレースに挑戦する。 (Yahoo!テレビ]より引用) |
何か、15分間の全編が寸劇状態なのに、序盤で寸劇を描くとは
序盤の5分頃、咲太郎に誘われて、劇団「赤い星座」の舞台を見にいったなつと雪次郎が、終演後に咲太郎の紹介で主演女優の亀山蘭子に会うシーンがあった。そもそも劇団「赤い星座」と主演女優の蘭子が世間でどの程度の知名度の存在なのか分からないから不自然に思ったのが、女優の蘭子が咲太郎のドアの外からの呼び掛けで、わざわざ楽屋から出て来たこと―― あの時点で蘭子には、まだ咲太郎の要件は分からないはずだから、普通は、まず咲太郎がドアをノックして楽屋の中に入り、要件を伝えるべきだとおもう。 それとも、楽屋のドアが薄いから外のやり取りが蘭子に筒抜けって好意的に解釈しろってことでしょうか(ヾノ・∀・`)ムリムリ
そして、どの程度、大女優か知らないが、とにかく大女優を目の前にして、全く物怖じしないなつ。で、またおかしな演出が。蘭子が、なつと雪次郎を応接セットを指差し、蘭子自身が先に長椅子(三人掛けのソファー)に座り、なつと雪次郎を一人掛けのソファーへ案内した。
本来は入口から一番遠い二人掛けのソファーの席が上座なのだが、この応接セット(美術セット)の場合は、三人掛けだから真ん中が上座。従って、蘭子が座ったのは、5人の内で三番目の上座、そして、なつと雪次郎が座ったのは四と五番目の下座。まあ、簡単に言えば、蘭子は客人を下座に座らせたってこと。
これ、蘭子と言いう人間は「大女優だから客人は下座で当然」と考えるような“なつと同じ上から目線の女性”を解釈して良いのだろうか。それに、演劇を辞めた雪磁路への態度も合わせてとにかく、演出さんが普通に演出してくれないから困るトホホ(;´д`)=3😓。
そして、雪次郎の論理展開も、正直よく分からなかった。脚本家の意図を好意的に解釈すれば、1900年代の新劇は、所謂「リアリズム演劇」とも言われ、写実的な描写をした時期と、1990年代に入ってからの普通に生活する人を写実的に描く新劇をごちゃまぜにして、「とにかく新劇はスゴイ」と言いたかっただけなのかと。
「蘭子さんの演技に魅了されました」とか「新劇の魅力に嵌りました」で良かったのでは?もう一度言う。 とにかく、普通にやってくれないから困る
どうやら脚本家さんは何が何でも、あの舞台『人形の家』に “なつの感性” が触発された…と、したいらしい――『人形の家』とおでん屋「風車」での雪次郎の「演劇論」を、なつ自身が咀嚼して高校時代の演劇部の時のように “感性が化学反応” を起こして、自身の作品に反映する…とするのだろう。 しかし、あの高校の演劇部の時は先生が主導権を持って進めたように、今回の『人形の家』は、そもそも咲太郎が好きな内容で、舞台にも関わっている。と言うことは、咲太郎の “感性” が既に反映されている。そう言う演劇を見て、なつの感性がどうのこうの…と描くのは違うような気がしますNoNoNo(‘ェ’)b゙