[第53話あらすじ]なつよ、夢をあきらめるな(53)」
咲太郎(岡田将生)がどんな思いを持って今の生活を選んだのか、亜矢美(山口智子)から知らされたなつ(広瀬すず)。兄の本心を知ったなつは、風車の2階に住む咲太郎を訪ねる。すると咲太郎は、自分が余計なことをしたせいで、なつが東洋動画の試験に落ちたのだと打ち明ける。落ち込む咲太郎に対し、なつは、再び秋にある東洋動画の試験を受けること、そして、もしそれが駄目でも、必ずいつか漫画映画を作ると宣言する…。
Yahoo!テレビ]より引用)

【なつぞら】-第53話-


イメージ 1放送序盤――なつが、「風車」の2回の咲太郎の部屋を訪れて、開口一番こんなことを言う。
『ゆうべは ごめんなさい…。ひどいこと言って』

そのあとの兄の謝罪に対して「そんなことない」も「お兄ちゃんは そこにいるだけで 私の力だよ」も、最たる台詞は8分頃の「頑張れ…お兄ちゃん」だ。そう。また、これなのだ。前回でも兄譲りなのか、まるで “瞬間湯沸かし器” のようにキレた直後に光子へ謝った。そして、今回も同じだ。

これ、「一時的に感情的になる喜怒哀楽の激しい子」と「ちゃんと謝ることが出来る真面目な子」の2つを同時に描いているつもりなら、そう簡単に視聴者はなびかない…と言いたい。キレては謝りの繰り返しでは、「どうせ本心じゃないんでしょ!?」と思うのも当然ではないでしょうか( ) ムムッ。

イメージ 2このやり方、『まんぷく』で萬平が逮捕と釈放を繰り返したことで、「挑戦者」と「屈服しない人」を強調したつもりが「懲りない人」「学習しない人」に見えたのと同じ構図。だから、なつでも繰り返して、ろくなことは無いのだ。頑張って“兄思いの優しい子” を表現しているのは分かるが、本心に見えないしょぼんそれが2か月で描いて来たヒロインへの「人間性の分かり難さ」であり「共感し辛さ」なのだ。

2か月も経過しているのに…です堯゚Д゚ υ)アリャそして物語は、6月から9月へひとっ飛びヒェー(゚ロ゚ノ)。特に、以前に増して努力をした形跡もなく、合格通知を受け取って足をバタバタ。これだけでも「なんだかなぁ」なのに、私はアニメーター制作過程に詳しくないから間違っているかも知れないですが

まず、なつの “才能” と表現されていたのは、「ダイナミックな表現力」と「個性」だったように思う。しかし、今回の再試験でやっていたのは、セル画への色付けだ。こちらは「ダイナミックな表現力」と「個性」よりも、「色彩のセンス」や「彩色の正確さ」を求められる作業なのでは?

脚本家と演出家が端折るのは勝手だが、せめて、セル画への色付けの練習を陽平に教わる位の1シーンが、あっても良かったと思う。
きちんと主人公だけを丁寧に描かないから、一向に “なつ” が騒いで謝って、そのご褒美で上手く行く…ようにしか見えていません。こんな朝ドラで良いのでしょうか苦笑_(´Дll)ハハッ