【半分、青い。】-岐阜・故郷編③-

センキカフェのマスコットの『岐阜犬』を売出す企画会社「ヒットエンドラン」社長の津曲の事務所で働くことになり、同時に鈴愛は自らメーカーの企業することを決意する。
一方、幼馴染の萩尾律は単身赴任してでもアメリカへ行くべきだと妻のより子に迫られます。律は家族の為には大阪に帰るべきだと考える。悩む律に鈴愛から届けられたのは生前和子より託されていた母が残した育児日記でした。
律は日記の中に挿まれてあった和子からの手紙を読みもう一度より子と向き合うことを決意します。
和子の手紙には「あんたは生きとる。そして生きていく。大丈夫や」という言葉で締めくくられてました。まるで律を励ますような言葉に律は勇気づけられたと思います。岐阜弁で書かれているのも和子さんらしいですよね。和子よりこれを託され届けたのは鈴愛。和子さんは、この二人を結ぶ役割を果たしたと思う。哀しいながらも心温まる名場面でした。

このことに「センキチカフェをほったらかしにして東京に行くなんて自分勝手だ」「親への借金はどうするんだ」とか様々バッシングを受けましたが、どこが問題なのか理解できませんね┐(´д`)┌ヤレヤレー…センキチカフェも五平餅もしっかりケントが受け継ぐし、借金だって私から見るとセンキチカフェは宇太郎も晴も賛成おりいわば家族経営でありその為に宇太郎夫妻が資金提供した流れだと思うので借金だと言えるのか疑問です。


律はそんなより子に「翼の学校について調べたと」話を切り出します。海外にいても帰国してから編入できる制度があるのだと、スタンフォード周辺のインターナショナルスクールの資料と共につたえます。驚きの表情を浮かべるより子に律は自分が先に渡米し、妻子を呼べるように環境を整える。だから翼を連れてきてほしいと・・・祈るようなにより子を見る律の目が彼が本気で真剣に家族の事を考えていることが伝わってきますね。そして「もう一度やりなおしたいんだ」という。そして黙ってより子の返事を待つ律。より子が口を開くまできっと怖かったと思います。自分に気持ちを相手に上手く伝えられない律。それでも一歩前に進もうと勇気を出してより子に自分に気持ちを伝えたが彼女の心に届いたか不安だったのでは?
よ
り子は少し戸惑いながら「どんどん・・・嫌な奥さん、嫌な女になっちゃって」

そう語り出し何時まで怒らない律をわざと怒らせたくなったと告白します。そして、自分はずっと寂しかったのだと・・・と。これに対して律は「ごめん」と一言。
より子はさんはきっとそうやって意地を張り続けていたんですね、嫌で怖い女性から切ない人なんだと思うようになりました。より子はキャラクターが分かりづらい女性ですが、ここにきてやっと少し彼女の心の真ん中がみえました。北川先生は本当に人物の心の動きをを秀逸に描写しますね
