離婚時に支払われる「離婚給付金」の一つに、養育費があります。養育費とは、子供を育てるために必要な費用です。場合によって払わなくてもいいことがある慰謝料と違って、子供がいる以上必ず支払わなければいけないものです。子供を育てるためには、食費や学費など様々な費用がかかります。これを支払うのは親として当然のことで、離婚の有責性や親権の有無にかかわらず、子供の監護者でない方が監護者である側に毎月支払う事になります。
慰謝料と違って一括支払いでなく毎月支払われることが多いので、「定期金」とも言われています。養育費の支払金額は人によって様々で、大抵は双方の資産、収入、職業、子供の人数などによって決められます。一般的には子供の数に関わらず4万円前後が多いようです。養育費の取り決めは通常夫婦で行いますが、家庭裁判所などの調停で取り決める場合には
4種類の算定方法があります。
・実費方式・・・夫婦の収入や生活費などから算定する
・標準生活費方式・・・統計による標準的な生活費を算定する
・生活保護基準方式・・・毎年更新される最新のデータに基づいて算定する
・労働科学研究所方式・・・昭和27年に、労働科学研究所で行われた
生活費の実態調査に基づき最低生活費を算定する