$うみがめの気ままな一歩 ~at my own pace~

千秋楽からも、かれこれ1週間。
なのにまだ、こんなことをしている私・・・(^-^;)
でも、この作業をしないと、次に進めない自分もいて。
日々通った、あうるすぽっとを懐かしく思い出しながら
やっと、二幕の感想へ(苦笑)

一幕同様、印象に残ったシーン等を
間違いもあろうかと思いますが
またまた、順不同・思いつくままに・・・

一幕が静なら、二幕は動。
激しい殺陣・アクションが満載です。
そして、ハンカチが欠かせない幕でもあります。

蘭丸(夕貴さん)、くの一部隊の殺陣。
女の子なのに、めちゃめちゃかっこいい!
さっきまで、舞・狂言を演じていた人達とは思えない。
武田の百足衆、飛び加藤(小松さん)も登場。
みなさん、身のこなしが凄い!早い!軽い!
くの一達との戦い、とても見応えありました。

想い人にののしられ、果ては父まで殺され、気がふれて
しまったぬい。千秋楽では特に、いつもよりゆっくり
語る口調が、哀れさを一層増して・・・泣けました。
己の行いが、信春ばかりか、ぬいをも失う結果となり
彼女を抱きしめながら、あの有名な台詞を語る勝頼・・・

由布と池田(山下さん)に連れられ、2人の墓前にて
父と妹を失ったことを嘆き悲しむ、政信。
ここから最後まで、政信役の鼓太郎さんには
ずっと泣かされっ放しでした。
今度は政信が、勝頼と、更には武田家へ怨みを・・・
やはり『ハムレット』の世界です。

“信玄は影武者・武田家内部に亀裂有り”との情報に
蘭丸達の功績をねぎらい、次の策を講ずる、信長。
武田家の敵・・・ですが、豪華な南蛮衣装をまとった
見上げるような信長公、とてもかっこよかったです。

信長に寝返る味方の報が、次々届く武田軍。
勝頼派と信廉派の対立も、頂点へ。
勝頼は、説得する信廉・家臣達に耳を貸さず
自分が家督を継ぎ、織田軍と戦うことを宣言。
彼の暴走が、滅亡への扉が・・・開いてしまいます。

この時点での、私の心の中は・・・↓

前に読んだ本に、勝頼は家臣の裏切りに多く遭い
信廉も勝頼を見限った1人と、あったなあ・・・
『ハムレット』も、悲劇の連鎖の物語・・・
このあとは、どんな悲劇が描かれるのだろう。
信廉は、どんなふうに勝頼を・・・裏切るのだろう(泣)

信廉が下した決断は・・・

勝頼を助けること、でした。
重臣達に深々と頭を下げる、信廉と由布。
信廉の、武田家の行く末を案ずる気持ちが
想像もしなかった、思いもよらぬ展開となりました。
びっくりすると共に・・・涙が溢れてきて・・・
サムさん、かっこよすぎます(泣)

「今生の別れ」を告げる、信廉の重臣達。
諸行無常・栄枯盛衰・・・平家物語の一説を説いて歩く
かつての将軍:足利義昭(阪元さん)。
武田家の悲しい未来が見えて、なんとも切なく・・・

客席側から突入する、長篠の戦い。
織田の鉄砲隊に次々と撃たれ散りゆく、武田の家臣達。
大迫力の、スローな合戦シーンは
映画「ラストサムライ」のワンシーンのように
美しくさえあり、却って涙に拍車を掛けました。

絶望の淵にあっても尚、勝頼に尽くす三人の忠臣。
「上田の城に」「一蓮托生」彼らの願いにも、涙が・・・
一旦は討とうとしながら、真田に斬られた後に
一瞬「友」の顔を見せ、勝頼をかばい敵に討たれる政信。
「若をお守りいたせ~」と言いながら、相次いで散る
真田をはじめとする、勝頼派の家臣達。
池田と三枝の、凄まじい殺陣と最期・・・
みんな・・・いかないでください(泣)

最後に登場する信廉。
勝頼を守ろうと、鬼のような形相で槍を振り回しながら
武田家を継ぐものは勝頼であると、宣言。
信廉は、勝頼を裏切らなかったのです・・・!
勝頼も、最後の最後で、信廉に心を開き・・・
悲しい場面だけれど、最後に一瞬、和する2人の姿に
感動しながらも、完全に涙腺崩壊。
これ、思い出しながら書いていても、涙が出てきます。
そして、「生きて・・・」と言いながら
2人、壮絶な死を遂げる、ラスト。

放心・・・
言葉にならない・・・感動。

想像以上の物語展開、悲しみの予想は
良い意味で、裏切られました。
脇さんがおっしゃる、“日本人の情感”
日本人で良かった・・・と、しみじみ感じる舞台でした。

カーテンコールでの、みなさんの充実したお顔。
生きた人も・散った人も、みなさんキラキラ輝いて。

千秋楽のカーテンコールでは、脇さんの感激の涙に
思わずこちらまで、涙・・・
元彌さんの、舞台上で一瞬にして消える人生を
皆、精一杯生きたという、ご挨拶
サムさんの、みんなで共に長く積み重ねてきた
お稽古期間や、作品への感謝の思い。
壇上で深く頷く、共演者のみなさん。
堅く結ばれた、脇組カンパニーの絆を感じる
温かいカーテンコール、忘れられないです。

この作品を創ってくださった、脇さんをはじめとして
キャストのみなさま・スタッフのみなさま。
素晴らしい舞台を、本当にありがとうございました。
戦国の世に、風の如く駆け抜けた生きざま
観る度に、全員がいとおしい存在になりました。
深い感動は、今でも心の中に残っています。
まだ進化を続けるという、『Shingen』。
いつの日か再演されることを、心から願っております。

期間中、楽しいひとときを共に過ごさせて頂いた
全国から集まった、お友達のみなさん。
みんなで一緒に泣いて・笑って・食べて・呑んで(笑)
今回も沢山の、素敵な思い出が出来ました。
本当に、ありがとうございました。

また、この環境を作り出してくれた、家族達。
みんなのご理解・ご協力があったからこそ
今回も無事に、楽しむことが出来ました。
本当に、ありがとうございました。

次は9月まで、精進しなくては、と・・・思っていたら
昨日、嬉しいお知らせが!
燃え尽きている場合では、なくなりました(笑)
$うみがめの気ままな一歩 ~at my own pace~

翌日。心待ちにしていたその日を、迎えました。

WAKI-GUMI PRODUCE 
戦国シェイクスピア第2弾 『Shingen~風林火山落日~』
作/演出 脇 太平
3/14~22 東池袋・あうるすぽっと

こちらの舞台を観劇しました。

≪HP・パンフレットより抜粋≫
武田家、悲劇の武将「武田勝頼」をハムレットになぞらえ、
影武者として信玄亡き後の武田家の‘お館様’として
生きた信玄の弟「武田信廉」をクローディアスに
置き換えながら、あくまでも日本人のもつ情感を
大事に作り上げた和食「しぇいくすぴあ」です。

年明けからずっと、みなさんが一丸となって
積み重ねていらっしゃった、大変なお稽古の様子を
サムさん・徳ちゃんの、HPに寄せたコメントや
脇さんや出演者の方のblogなどで読ませていただいて
みなさんの舞台に掛ける想いに、とても感動し
始まる前から、期待は最高潮でした。

思えば、小さい頃から、おばあちゃんの田舎で
なんとなく親しんできた、武田信玄公。
でも、歴史のことは、殆ど分からないまま。
今回の作品を観るにあたり、これを良い機会に
ほんの少しでも、理解を深められたら・・・と
あらためて武田家の歴史と、『ハムレット』を読み
沢山の登場人物に、頭の中が???になりながら

*武田家は有能な家臣団を持つ、戦国時代最強と
言われた名家であった
*勝頼は、信玄が滅ぼした諏訪家の娘との子であり
はじめは懐柔政策の為、諏訪家を継いでいた
*信玄亡き後、家督を継いだ勝頼は、長篠の戦いで
有力な家臣を数多く失った
*逆臣の連続に、最期は侘しく自害を遂げた勝頼
こうして、戦国最強の武田家が滅亡した
*『ハムレット』は復讐心が、負のスパイラルとなり
悲しみを生み続ける、救いようのない悲劇である

若干の背景を、なんとか頭のかたすみへ・・・(苦)
武田家の滅亡の歴史と、ハムレットの復讐劇。
重い内容には、間違いないけれど
一体どんな風に、融合するのだろう・・・?
いろいろな思いを胸に、あうるすぽっとへ。

以下、感想・人物像・印象に残ったシーン等を
間違った解釈もあるかもしれませんが
観た分まとめて、順不同に、思いつくままに・・・

オープニング。
闇から、音もなく這い出す武田軍。
出演者の方が、こぞってblogでおっしゃっていた
「オープニングは見逃すな!」
サムさん・重住さんがコラボで振り付けされたという
パンフレットによると、総勢38名での剣舞。
重厚な、地鳴りのするダンスに続いて
飛んで来そうな剣・槍・旗の舞。
サムさんもみなさんも、なんとかっこいいのでしょう!
鳥肌は総立ち。声にならない、驚き。
あまりの迫力に、いきなり度肝を抜かれました。

一幕は・・・ほぼ、『ハムレット』の世界でした。
重い。重すぎる・・・
でも、ものすごく興味深い!
これほどまでに、『ハムレット』の登場人物が
武田家の人物に、当てはまるなんて・・・!
舞台を観ながら、思わず唸りそうになりました。

兜を被り、威風堂々とたたずむ信玄公(脇さん)。
甲府へ行った時に、駅前で写した写真↓
うみがめの気ままな一歩 ~at my own pace~

登場の瞬間、この写真を真っ先に思い出しました。
討たれた後は、亡霊として出現。
勝頼に、信廉への復讐を依頼します。

信玄公の影武者として、「お館様」の座についた信廉・・・
今まで見たことのない、闇の顔を秘めたサムさん。
後に苦悩する姿も含めて・・・やっぱり、かっこいい。
陣羽織も兜も髻姿も、とてもお似合いでした。

織田家の家臣、蘭丸・秀吉・光秀・犬千代達を従え
“信長の野望“を見事に表していた、徳ちゃん。
鎧姿も、二幕のブーツにマントを翻す姿も
とてもかっこよかったです。

父・信玄と、復讐を誓って以降の勝頼(元彌さん)の
狂気を装う演技は、強烈でした。
酔っ払い⇔素 表情の行き来の豊かなこと!
サムさん演ずる信廉との、さまざまな対比
個人的に、ゾクゾクしながら観ていました。

由布様(汀さん)は、戦国に生きる女の哀しい運命
前夫・信玄の妻、現夫・信廉の妻、勝頼の母、
武田家の御方様としての、それぞれの立場に苦しみ
心を痛める姿が、なんとも切なかったです。

勝頼・信廉の重臣達は、皆様濃くて、個性派揃い。
衣装が本当に豪華で、まるで歴史の本に載っている
「武田二十四将図」から、飛び出してきたかのよう。
花組芝居の方はみなさん、存在感があり
背中を向けても通る声の張りに、驚きました。

勝頼の忠臣・三人衆、
真田(小林さん)・多田(横田さん)・三枝(重住さん)。
勝頼の、とても信頼のおけるサポーター達。
二幕では、その忠君ぶりに、随分泣かされました。

怒涛の悲劇に襲われる運命の、馬場信春(石山さん)
政信(鼓太郎さん)・ぬい(岡崎さん)親子。
冒頭の数場面だけが、幸せなひとときでした。

『CHUJI』にご出演された方々はもちろんのこと
blogをされている出演者の方も多く
一幕の段階で、なんとなくお顔も分かり
より、物語に入り易かったのかも、しれません。
何役もされていらっしゃった、役者さん達は
早着替え・お手伝いもあったそうで、戦場のような
舞台裏の苦労話を、後からblogで拝見させて頂きました。

舞・狂言、とても見応えがありました。
『ハムレット』で、毒殺劇を演じる部分は、狂言に。
この女性陣の狂言の、迫力のあること!
声といい、動きといい、とても面白かったです。
「待つでござる 松でごさ~る~」
「松だ、松」と、後ろで受けて喜ぶ家臣達の姿も
何気にツボでした(笑)

更にこの旅芸人達、実は信長から命を受けた蘭丸・
桔梗率いる、くの一部隊で、武田家の不穏な動きを
探るべく、潜入しているという設定・・・深い。

そういえば初日、狂言の最中に地震があり
随分長いこと揺れたので、客席も少々ざわつき
舞台の方達も、お芝居を続けながらも
気が気ではなかったのでは・・・と思います。

狂言の後半に、差し掛かったあたりの
信廉の表情を探ろうと、何度も睨みを利かせる勝頼の目
芝居が核心に触れそうになり、焦リ出す信廉の表情
二人のセリフがなくても、こちらまでドキドキしました。
その後も

苦悩に満ち、心の内を搾り出すように独白する信廉
背後で『殺』の瞬間を狙う、凄まじい形相の勝頼

この2人の対比、強烈に印象に残っています。

母とのいさかいの途中、家臣・馬場信春を
誤って刺し殺してしまい、狼狽して逃げる勝頼
何事かと集まる、信廉と家臣たち
息子の過ちを、泣いて説く由布
悲しみのあまり、絶叫するぬい

重い、重すぎる場面のまま・・・一幕が閉じるのでした。
ふう~。
続きはまた。
楽しみにしていた舞台三昧の日々から、早2週間。
まさしく、『其疾如風(そのはやきこと風の如く)』・・・
久し振りの、燃え尽き症候群といいますか
風邪とダブルで、超・脱力状態の今・・・ですが汗
この2週間をぼちぼち、懐かしく振り返ろうと思います。

まずは3/13。 お昼に集合し、初台・THE DOORSにて
JicEの4人がご出演の
CAN DO 『Eの方向』ライブに参加。
久し振りに4人に会えるのが、とても楽しみでした音譜

うみがめの気ままな一歩 ~at my own pace~

ダンス・歌・お芝居・各種パフォーマンスなどなど
盛り沢山な、約90分。
4歳の可愛いダンサーちゃんから
(メチャキレの良いダンスにビックリ!!でした)
平日はサラリーマンという役者さんまで
沢山の出演者の、エネルギー溢れるライブは
とても刺激になりました♪2

ダンスが凄く上手で、とってもカッコよかった竜平くん
豊かな表情と目力で、自分の世界を創る、クボティー
強烈なキャラと、打たれ強い精神の持ち主、タッキー
圧倒的な存在感で、素晴らしい先生ィ~だった竜くん

アドリブで即興のお芝居、演じる方はとても大変だった
そうですが、観ているこちらは大爆笑!
みんな上手すぎ。涙を流して笑っちゃいましたワラ

舞台で弾ける4人のお姿を、観ているだけも
嬉しかったのに、終演後はみんなで
少しお話もさせていただいて・・・これまた感激キラキラ
あらためて4人から、元気をいただきました。

楽しい時間を、みなさんありがとうね。
次の目標・次の舞台へ、がんばってくださいね音譜


夕方は、有楽町の国際フォーラムに移動し
『それぞれのコンサート』市村正親さん版を観劇。

うみがめの気ままな一歩 ~at my own pace~

いきなり指揮者として登場。一言も発しないのに
会場の笑いを誘う、お茶目な市村さん。流石ですひよざえもん ラブラブ

『屋根上・・・』『レミゼ』『JCS』『コーラスライン』
『ラカージュ・・・』『ミス・サイゴン』
他、名曲がずらり音譜
去年還暦を迎えられた、とおっしゃっていましたが
パワフルな歌声と、愛らしいキャラクターに
みな釘付け。トークも巧みで、会場一同、大爆笑!

この日のゲストは鹿賀丈史さん。鹿賀さんご登場の
とたんに・・・借りてきた猫のような、市村さん。
「丈史には嫌われたくないんだよ~」と指揮者の方の
陰に隠れたり、鹿賀さんの方が堂々としていらして
どっちがゲストだったっけ?的な一幕も笑
出逢って37年というお二人。尊敬の念と厚い友情で
がっちり結ばれた、素敵なお二人のお姿でした。

アンコールは、『オペラ座の怪人』メドレー。
市村さんのファントムの声がとどろくと、一瞬にして
その場は、舞台『オペラ座の怪人』の世界に!!14
同時に、物凄い鳥肌と、滝のような涙が・・・涙

CDでしか聞いたことがなかった、市村さんのファントム。
いつか生で聞けたら・・・と願っていた、その歌声キラキラ

クリスティーヌへの想い・報われぬ哀しさ・ゆえの狂人振り・・・
メドレーなのに、全編を見ているようで
なんというか、もう『感・激』の一言・・・
会場の方も沢山、涙を流しているようでした。
歌・・・ほんの一声だけで、人々の心を捉える力。
市村正親さん、偉大なるアーティストです。

幸せなひとときに、感謝しながら
翌日から始まる舞台に向け、心静かに
気持ちを整えるのでありました癒し
つづく。