本日は、キロンリターンについて、勉強します。
キロンリターンについて載っている書籍が少ないので、どうしてもネットから情報収集するしかないのですが、たくさんの占星術家の方々が有用な記事を書いてくださっています。
その情報を参考にして、天体の特性や自らの体験を絡めて考えていきたいと思います。
キロンは1977年に発見された小惑星で、公転周期は約50年となっています。大体一つのサインに大体4~5年くらい滞在しますが、もっと長い時もあります。キロンは楕円形の軌道なので、滞在年数は一定にはなりません。
土星と天王星の間にある惑星なので、内惑星と外惑星の橋渡しの天体などと言われたりします。
大体50代前半にキロンリターンがやってきます。
キロンの意味が「生まれた時からある心の傷」なので、一周してくる頃にその意味を感じることになるようです。
キロンの在室ハウスがわかれば、どういった心の傷かと治療(癒し)の助けになることがわかります。
例えば、第4室にキロンがあるならば、心の傷は家庭生活にあったと考えられますし、心の癒しは家庭内ともいえます。
キロンは小惑星なので、個人天体などから比べるとその効力的なものは小さいように私は思います。
ですが、キロンとその他の天体等でアスペクトを取っているなどあれば、リターンの時に何らかの気づきはあるのかもしれません。
私にとってのキロンは、ライジングスターなので、わりと重要な天体になるかと思います。
私はキロンが回帰した頃に「心理学ってどんなことを勉強するのだろう」と思いはじめ、すぐではありませんでしたが、勉強を始める決心がつきました。
「どうせ続かないのでは?」と疑心暗鬼だったこともあり、まずは通信教育講座の心理カウンセラーを受講してみました。しかし、私がやりたいのは手法ではないということがわかり、現在は通信制の大学で心理学の科目を履修しています。
その心理学の勉強の中で、テキストに「傷ついた治療者」という言葉が出てきて、「あぁこれって、キロンじゃない?」と思うことがありました。
そこに書いてあったことは、「心の傷は無くならないことを理解した上で、それと共に生きていく」というような内容だったと思います。
それを知ってからは、「心の傷と生きていく覚悟ができた」というとカッコつけているようですが、そういうものだと理解できたのは大きかったです。
ちなみにですが、私が在籍している通信制大学の年齢別の学部在籍者数を見ると、50代学生は、心理系学部を選択している人が多いというデータがありました。
全ての50代がという訳ではありませんが、このくらいの年齢になると「心について」興味を感じるのかもしれませんね。
話を戻しますが、キロンリターンとは「50代前半の頃、自分の心の傷が浮き彫りになってくることに気づく」ことです。
不思議なことに、若い頃にできたシミなんかも、50代になると浮かび上がってくるというか濃くなってくるのですよねぇ
きっとそれまでの人生でも、心が傷ついてきた自覚はあったと思うのです。
でも、忙しいとかいってやり過したり、時代(環境)やあの人のせいだとか言って、まともに向き合ってこなかったことに、ふと目を向けることができるのが、このリターンの頃といえます。
キロンリターンをきっかけに、心の癒しや生まれた時からの心の傷について考えてみることは、ストレス社会と言われる現代社会において、精神衛生的にも良いことだと思います。
心理学のテキストに書いてあった言葉の「心の傷と共に生きていく」ことは、「傷はなくならないという現実を突き付けられる」ことなので、諦めのように感じるかもしれませんが、それがわかっただけでも心が少しだけ軽くなるように思います。
もしキロンの在室ハウスがわかるならば、そのハウス的なことが心の充足につながるかもしれませんので、調べてみて下さいね
それではまた