先日は当店のステーキランチをご紹介しましたが今日は、個人的なお話を少し。
私が飲食業界に携わることになったのが今から遡ること30年前、近所のステーキハウスでのアルバイトでした。
当時、「ステーキ」「ビフテキ」といえば超高級食材の一つだったかと思います。当然、食べたことなどありません。
高嶺すぎて食べてみたいとさえ感じません。
そんなある日、近所にレストランがオープン。
しかもステーキ屋だといいます。
高校生だった私はそこでアルバイトすれば小遣いが稼げ、尚且つ ステーキが食べれるかも?
若さゆえ、単純な発想、＋アポなしでその店へ。
案の定、アルバイトは募集はしてないとのこと。
しかし、どうしてもここで働きたいと無理を言い、週末のみ出勤することとなりました。
今考えますと、非常識を恥じると同時にあの時、粘ったおかげで現在の自分があったかのように感じます。
そしてバイト初日、慌ただしかった店内も落ち着きを取り戻した頃、コックコートに身を包んだ少し怖い顔の先輩に呼ばれました。
「おう!若いの、何食いてェ?」
(賄いだ!なまら腹ペコ、ステーキったら殺されっかな?)
「おい!聞こえねぇのか、あ!?」
(うわ、怖ェ…いいや!イチかバチ!)
「ス、ス、ステーキっ!食ってみたいッスぅ…」
先輩は一瞬、聞かなきゃ良かった…という表情を見せ、視線を宙に泳がせていましたが ほどなく真顔になり
「わかった…待ってろ」
と言い残し奥の冷蔵室に入っていきました。
かたづけをしながら待っていると厨房から出来たとの声。
行ってみるとなんとそこには450gはあろうかと思われる巨大なサーロインステーキが鉄板の上で音をたてて私を待ってました。
これが私とステーキの出会いであり、オーナーに見つかれば、タダでは済まない蛮行を働いた先輩、現在の私の料理の師匠との出会いでもあります。
以来、両者とは切っても切れない特別な間柄になってしまったというわけです。
当店、JDcafeは黒カレーをメインに提供しておりますが同じ価格帯でステーキランチもご用意しております。
皆様のお越し 心よりお待ちしております。
住所 札幌市東区北21条東1丁目3-1
JDcafe 営業11:00～15:00
