こんばんは。
いつもと違う曜日ですが、スタッフブログの更新をしています。
ここのところしばらくは週一回の更新でしたが
また以前のように日々のメンテナンスをアップしていこうと思います。
という訳で、今日の工場はこんな感じです。
まずは、ポルシェ 911 930 カレラのキャリパーオーバーホール。
930では定番のメンテナンスですね。
ここ最近テックセンターでも数台実施しています。
キャリパーを取り外し、中のピストンも取り出して一度洗浄し
シリンダーの内壁とピストンに磨きをかけて再度洗浄、
それから新品のシール類を使用して組み付けていきます。
それほど頻繁に必要な作業という訳ではありませんが
古くなってくると、ブレーキオイルで満たされているとはいえ
キャリパー内部にも腐食が発生してきますので
ブレーキの引きずりが出始めたらオーバーホールの時期です。
ここで重要なのは、ブレーキの引きずりが出始めたら
なるべく早い段階でオーバーホールを実施しておくこと。
引きずりの程度がそれほどではないからといって
長期間そのままで乗り続けていると、ピストンやシリンダーの内壁に段付きができて
オーバーホールをしても直らなくなってしまいます。
そこまでいくケースは稀ですが、出来るだけ早い段階での対処が大切です。
それと併せて、同時に交換しておきたいのがブレーキホース。
古くなってくれば当然表面にひび割れも発生してきますし
パイプとの接続部も腐食してきます。
ブレーキホースは、高い油圧のかかるブレーキラインの中で
唯一曲がったりねじれたりする部分です。
そう思うと安全のためにはいい状態に保っておくことは必然ですね。
その他、ポルシェ 911 996 カレラは
ドライブシャフトブーツの交換でご入庫いただきました。
これも、早い段階でブーツの交換をしておけばそれだけで済みますが
ジョイントの勘合部に水分やゴミが入りこんでしまうと
シャフトごと交換しなければいけなくなってしまいます。
もちろんブーツが切れた状態では保安基準にも適合しないので
発見された時点での交換が原則ですね。
こんな感じで今日はポルシェな一日でした。
梅雨も明けてかなり暑いですが夏バテしないように頑張りましょう!
byサービスフロント鈴木