こんばんは。


今日も暑かったですねぇ。


まだ梅雨だということをすっかり忘れてしまいそうな陽気ですが


今週末あたりからまた梅雨っぽい天気になるようですね。


早く梅雨が明けないかなぁと思ったりもしますが


明けたら明けたで本格的に暑くなって


それはそれでグッタリしてしまいそうです(^_^;)


でも暑いのは毎年のことなので、うなぎでも食べて


上手に節電しつつ元気に夏を満喫してしまいましょう。


今のうちから何か楽しい計画でも立てておきましょうかね(^^)




さて、今日は


ベンツ W124 E320 ステーションワゴンのエンジン不調について。


冷間時は特に症状は出ていない様子ですが


温まってくるとアイドリング時に振動が出ています。


走行中も若干パワーがないような感じですね。


症状は温間時にしか発生しないようです。



まずは基本的な部分から一通り測定や点検を実施していきます。



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燃圧や排気ガスの測定、点火系の各部品の状態や


圧縮圧力なども規定値から外れていないか確認していきます。



テスターでの診断も点検の際には行っていきますが


やはり重要なのは燃焼や実際の各部の状態です。


それらがどういう状態であるかを把握しているからこそ


テスターで得られた情報が判断材料として役に立つので


実車の点検とテスターでの診断、どちらが欠けても正確な診断はできません。



もちろんテスターが接続できないような古い年式の車両であれば


実車の点検がすべてということにはなります。



ちょっと話がそれましたが、


排気ガスはそれほど異常な数値ではありませんね。


燃圧も正常でプラグの焼け色も各気筒でそれ程差がありません。


圧縮圧力にもばらつきは見られませんでしたね。


点火火花も各気筒問題ありませんでした。


ただアイドリング時に発生している振動の感じからすると


やはりどこか特定のシリンダーで正常な燃焼ができていないような感じです。



エアマスセンサーなどに問題がある場合は、どこか特定のシリンダーで


不調が起きるというわけではなく全体的に不調になる傾向が強いので


今回のケースで怪しいのは燃料系ですね。



ということでさらに診断を進めていくと、ありました。



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結果から申しますと、不具合の原因はインジェクターのハーネスでした。


仮補修をしてエンジンをかけてみると、温間時でもしっかりと安定しています。



インジェクターへつながるハーネスの抵抗がかなり大きくなっていました。


これにより1気筒だけ燃料の供給が不安定になっていたようですね。


冷間時は燃料が濃くなるため不調の症状が出にくくなっていたようです。



今回のケースは明確な原因がありましたが


場合によってははっきりした原因がなく、複数の要因が重なって


その結果不調という症状が発生するケースもあります。



つくづく思いますがクルマというのはほんとに奥が深いです。


機械でありながら必ずしも机上の計算通りに動くわけではなく


個体差もありまるで生きているかのように感じることさえあります。



そんなクルマたちの声をしっかりと聞き取れるよう


これからも日々精進していかなければと思う今日この頃です。





だいぶ夜も更けてまいりましたので


今日はこの辺で。



それではまた。






byサービスフロント鈴木


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