こんばんは。


先週、とても大きな地震が起きました。


被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。


それと同時に、被害を受けなかった自分たちには何が出来るのかを冷静に考え


なるべく必要としている方に必要としている形で届くように


出来ることから一つずつ実行に移していきたいと思います。


現状をもどかしく感じている方も沢山いらっしゃるかもしれませんが


まずは自分の果たせる役割を全うすることが


私たちの務めなのではないかと思います。


一日も早く、被災された方たちに安らげる日が来ることを祈ります。




さて、今日ご紹介するのは


ベンツ W211 E320 の修理です。


エンジンがかからないということでレッカー車でご入庫頂きました。



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かからなくなる前までは何の変調も感じなかったが


当日はセルが回るだけで全くかかりそうな気配がないとのこと。



早速テスター診断を行い故障メモリーなどが残っていないかチェックしますが


故障の履歴などは特に残っていませんでした。


次に怪しいのは定番のクランク角センサー。


112のV6エンジンではしばしば不具合を起こす部品で


尚且つ故障してもメモリーが入らない場合もあるので


実車から取り外して単体点検してみます・・・。


しかしココも異常無し。


という訳で今度は燃料系統を点検していくと



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原因発覚です。


電源は来ているのに燃料ポンプが全く動いていません。


燃料ポンプが焼き付いているようです。



と、ココで安心してはいけません。


どんな故障でもそうですが、原因が必ず一つとは限りません。


同時に二ヶ所の不具合を併発する場合もあります。


トラブルシュートは原因が見つかったらそこで終わりではなく


その他に異常がないかを確認するところまでがトラブルシュートです。


状況によっては不具合を一つずつ解消していかなければいけないケースもありますが


初診の段階で確認できる部分については全てチェックしていきます。



今回はポンプ以外の部分には異常が見られなかったので


修理内容としてはフューエルポンプの交換ということになります。


もちろんフィルターなどの同時交換が必要な部品も併せて交換していきます。



そしてもう一つ重要なのがパッキンの状態。


劣化してボロボロになっている場合は


タンク内にその破片が混入している可能性があります。


それをそのままにしてしまうと新品のポンプを付けても


破片を吸い込みまたすぐに焼き付いてしまうので注意が必要です。




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取り外したフィルターは真っ黒に汚れていました。


ポンプが焼き付いたせいもあるのでしょうが


ここまで汚れていると定期交換が必要だと改めて実感します。


ただ、車種によってはあまり定期交換を想定されていないような


作りをしているものもある様に思います。




昔に比べ、車はだんだんとメンテナンスフリーの方向へ変化しているように感じますが


それがいいことなのかどうかはよく解りません。


エコという考え方も解釈の仕方ひとつで


結果がまるで変わってしまうこともありますからね。



そんなことを思う今日この頃でした。




それではまた来週。





byサービスフロント鈴木


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