こんばんは。
昼間は冬らしくない陽気で過ごしやすいですが
夜はやはり冷え込みますね。
こんな季節は鍋が恋しくなります。
そう思って昨日、鍋の材料を買いにスーパーへ行ったのですが
最近はいろんな鍋のもとが売られていて迷いますね。
カレー鍋はもう一般的になっているのかもしれませんが
トマト鍋やクリーム鍋など、それって鍋?ってちょっと思っちゃいました。
どんな味にしようと日本人は鍋からは離れられないってことですかね。
確かにコタツに入って家族や気の合う仲間とつつく鍋は最高です。
日本人だからこそ味わうことのできる贅沢と言えるんじゃないでしょうか。
でも一年中冬のように寒かったらそんなことも思わないかも。
もしかしたら四季のある国に生まれたことが贅沢なのかもしれませんね。
そんなことを思いつつ
芋焼酎のお湯割りに癒されている今日この頃です。
さてさて、今日のブログでは
水冷ポルシェの水廻りの整備についてご紹介しようと思います。
皆さんご存知の通り、ポルシェのフラッグシップである911は
993から996へモデルチェンジすると同時に
空冷から水冷へと移り変わりました。
どちらがいいかというのは乗る方の好みもあるでしょうし
一概に良い悪いという問題ではないのですが
エンジンの重要な要素である冷却方式が変わったことにより
メンテナンスもまた、これまでと違った内容が必要となってきます。
空冷エンジンでよく取り沙汰されていたオイル漏れは
水冷になってからはそれ程目立たなくなり(漏れないわけではありませんが・・・)
代わって水廻りのトラブルが起きるようになりました。
その代表格がクーラントのリザーバータンクです。
986や987のボクスターでも起こるトラブルですが
樹脂製のサブタンクが、劣化によりひび割れや
ウォーターホースとの密着不良などを起こし
クーラントの漏れを引き起こすというものです。
意外と大したことなさそうに聞こえてしまうかもしれませんが
ハイスペックなスポーツモデルであるポルシェにとって
エンジンの冷却系統のトラブルは重大な問題です。
冷却系統のトラブルは単に不具合を起こした部分の問題だけでなく
オーバーヒートに繋がり、そしてさらにオーバーヒートを起こすことによって
機関系部品に損傷を与えてしまう可能性もあるからです。
とりあえず、百聞は一見に如かずということで
実際に古くなったサブタンクがどうなるのかというのを見て頂こうと思います。
お分かりかとは思いますが
上の黄ばんだタンクが取り外したタンクで
下の純白のタンクが新品です。
911はエンジンルームにこのタンクが設置されている為
熱の影響をもろに受けてしまいます。
ちょっと見づらいかもしれませんが
ドライバーの先端の先にうっすらと白いスジが見えるでしょうか。
コレがひび割れの前兆です。
この状態でさらに使用を続けると、熱による素材の劣化が進行し
ひび割れが起こりクーラント漏れへと繋がります。
今回サブタンクを交換した車両は漏れは発生していませんでしたが
RUFのRターボコンバージョンということもあり
早めの交換をお勧めさせて頂きました。
このタイミングで交換することが出来て良かったです。
通常の996ターボとは若干違いますが
取り外すとこんな感じでガランとしています。
白いタンクがとても新鮮に見えますね。
今回ご紹介したサブタンク以外にも
ウォーターポンプやラジエーターなどチェックポイントはいくつかあります。
フロントエンジンの車に比べてウォーターラインが長くなるというのも
忘れてはいけないポイントですね。
その分部品点数も多くなりますし、水廻りの整備をした際のエア抜きなんかも
フロントエンジンの車とは違ってきます。
これから寒くなり、冷却系にあまり気を遣わなくなりがちな季節になりますが
寒い冬でもエンジンは高温にさらされます。
気持ちよく安心して走る為にも
愛車のコンディションはまめにチェックしてあげましょう。
それではまた。
byサービスフロント鈴木