こんばんは。


すっかり秋になってだいぶ涼しくなりましたね。


うだるような暑さもなくなり過ごしやすくなりましたが


ここ最近雨が多いのがちょっと残念です。


雨の休日はなんとなく退屈に感じてしまったりしますが


私はそんな時よく映画を見ます。


といっても一人で映画館に行くことはあまりなく


もっぱらDVDを借りてきて家で観まくります。


観たことのある映画をもう一度観ることもよくありますね。


というわけで昨日のお休みは張り切って「ロッキー」シリーズを全部借りて


ひたすら映画鑑賞。(私はスタローンが大好きです)


その日の夢の中でアポロと砂浜を猛ダッシュしていたのは言うまでもありません(笑)


今度は「ランボー」シリーズいってみようかなぁ。。。





さてさて、今日ご紹介する整備事例は


タイトルにもあるように、ポルシェ 928 のトルクチューブの交換です。


928はトランスアクスルなのでエンジンから後方のミッションへ


動力を伝える為にトルクチューブと呼ばれるシャフトが付いています。


センターチューブと言われたりもしますね。


FR車などのプロペラシャフトのような感じをイメージしてもらえばいいかと思います。



これは駆動力を伝達する為の重要なパーツなのですが


928ではこのトルクチューブが破損するケースが時々あります。


今回の車両もシャフトが折損して走行が出来なくなっていました。


この場合修理の方法としては交換となるのですが


これがけっこう大掛かりな作業になるんです。



ではその模様をご紹介します。



ポルシェ、ベンツの修理、車検の輸入車専門修理工場カレントテックセンターのブログ



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まずはエキゾーストシステムの取り外しから。


兎にも角にもこれを外さないと始まりません。


トルクチューブはATごと下へ降ろすので


邪魔になるものから順番に外して行きます。


マフラーは触媒前のフランジからメーンマフラーまで


繋がった状態のまま一気に降ろします。




そしてその次はリヤの足廻り。



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リフトとジャッキをうまく使いながら慎重に外して行きます。




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こんな感じでごっそりと外れます。


もちろんこれを外す前にはドライブシャフトの接続や


サスペンションのアッパーなども外しておきます。




そしていよいよトルクチューブ。



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このようにAT(ミッション)とデフが接続された状態で


まるごと外します。


これだけでもかなりの重量なので


取り外しの際は2人がかりで慎重に行います。


この状態になったらトルクチューブとATのトルクコンバーターを分離していきます。



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コレが折損したシャフトの部分です。



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太い金属のシャフトがねじ切れるようにして折れています。


こうなるとエンジンの回転はATに全く伝わらず


車も走らなくなってしまします。



ここまでくれば折り返し地点です。


トルクチューブとオイルシールやベアリング等を新品に交換し


分解の逆の手順で組みつけて行きます。



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928は新車から年数が経っていることもあり


タイミングベルトなどと同様、トルクチューブに関しても


走行距離だけでは一概に交換の目安を判断できないので


点検や車検などリフトアップする機会には必ずチェックしておきたいところです。



あとはATの変速に違和感を感じた時も要注意。


AT本体の不具合かと思っていたら


実はトルクチューブが切れかかっていたなんてこともあります。



いずれにしても大事なのはやはり


専門の工場で定期的なメンテナンスをすることと


異常を感じたら早めに対処するということ。


何度も言っていますがこれに尽きると思います。



人も車も早期発見、早期治療が重要ということですね。






それではまた来週。





byサービスフロント鈴木


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