こんばんは。


久しぶりの雨ですね。


前に降ったのはいつだったでしょうか。


忘れてしまうくらい前だった気がします。


久しぶりに出したビニール傘も


張り付いてなかなか開けませんでした。



この台風が過ぎたら一気に秋ですかね。


強くて生温い風が次の季節を呼んでいる気がます。


なんとなくセンチメンタルな気分に浸ってしまうのは


私だけでしょうか。。。



なんて言っている場合ではなく


熱帯低気圧による大雨や強風にはまだまだ注意が必要です!


今夜はしっかり雨戸を閉めて天気予報をチェックしてから布団に入りましょう!




さて、本日のブログは


エンジンチェックランプ点灯の修理をご紹介しようと思います。


車両は、ベンツ W203 C200 コンプレッサーワゴン。



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走行中にエンジンのチェックランプが点灯したとのこと。


エンジン不調などの体感できる症状は特に出ていないようです。



まず、そもそもエンジンチェックランプとは何なのか?


メータ内にある警告灯の一種で、エンジンのコントロールユニットが


故障を検知した時に、運転者に知らせる為の目印のようなものです。


年式や車種によって無い場合もありますが


現在公道を走っているほとんどの車にはあると思います。


メーカーによって違いはありますが


エンジンの形をした山吹色のランプが一般的ではないでしょうか。




という訳で、まずどこから手をつけて行くかというと


軽めのテスト走行で一通り状況を確認した後


この車の場合は、テスターでコントロールユニットが記憶している


フォルトメモリー(故障コード)を読みだすところから始めます。



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コントロールユニットというのはシステムを制御する脳の部分で


エンジンやAT(オートマチックトランスミッション)、ABS


SRSエアバッグなどそれぞれのシステムにそれぞれ付いています。


今回はエンジンチェックランプの点灯なので


エンジンコントロールユニット(以下ECU)を中心にチェックしていきます。



フォルトメモリーを読みだすことによって


エンジンチェックランプが点灯した理由


つまり、ECUがどんな異常を検知したかが分かります。


と言っても不良箇所が一発で分かるという訳ではありません。


ECUが検知できるのはあくまでも限られた範囲の電子的な変化や異常で


一部の電装品やメカニカルな部分の異常までは検知できません。


ただ、そこに至る為の手掛かりは残されています。



この車両の場合は、空燃費のバランスが崩れているという情報が


ECUから読み取れました。



そしてここからがトラブルシュートのメインです。


なぜ空燃費のバランスが崩れているのかを探っていきます。


やみくもに探しても時間ばかり掛かってしまうので


テスターでエンジン廻りのセンサーの数値を確認して


ある程度、的を絞って実車の点検を進めて行きます。


エンジン不調などの体感できる症状が出ていないことなどから


燃料系よりも吸気系に異常がある可能性が高いと判断して


そこから診断を進めて行きます。



そうすると・・・



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いました。


案の定です。


バキュームチューブが破れてそこからエア吸いを起こしていました。


エンジン上部に這わせてあるバキュームチューブが


熱により硬化して割れてしまっていました。



ここから空気を吸い込むと、ECUが把握している吸入空気量と


実際にエンジンが吸入している空気量に差が生じてしまい


ECUが決めた燃料の量と実際の空気量の割合が合わず


空燃費がずれてしまうという訳です。


ECUはその空燃費のずれを検知してチェックランプを点灯させたようです。


ただ今回はバキュームチューブから吸いこんでいたエアの量が


それほど大量でなかった為、体感できる症状としては出てきませんでした。




あと忘れてはいけないのが


その他に異常が無いかどうかということ。


故障の原因は常に一つとは限りませんからね。


幸いバキュームチューブの破損以外に問題はありませんでしたので


破損していたチューブとその周辺の同じ材質のチューブも併せて交換。



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新品になってなんとなく気持ちいいですね。




部品交換後はテスト走行を行い


再度テスターで一通り各センサーの出力や


エンジンの燃焼状態などをチェックして修理完了です。




4気筒コンプレッサー付きの271エンジンは


エア吸いによりチェックランプが点灯したり


エンジン不調に陥ったりするケースがしばしばあります。



こういった熱に弱い部分などは


不具合が起きる前に定期交換するのが理想ですが


いろいろと難しい部分もあるので


何かあった時に頼れる専門工場を見つけておく


というのも大事なことだと思いますよ。





では、今週はこの辺で。






byサービスフロント鈴木


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