こんばんは。
毎日暑いですねぇ。
皆さん夏バテしていませんか?
おかげさまで私は生まれてこのかた
夏バテというものを経験したことがありません。
私の勝手な解釈ですが
やはり一番大事なのは食事!
この時期は食生活も偏りがちになるので
野菜も肉も魚もしっかり食べて
元気に夏をエンジョイしましょう!
さて、今回は
前々回とりあげたポルシェ 993 カレラ の
エンジンオーバーホールの続きを紹介しましょう。
とりあえず前回の続きということでひたすら分解
分解
まだまだ分解
最終的にはここまで分解
もう完全にバラバラですね。
一口にオーバーホールと言っても
その内容は様々で、目的もその時々によって違ったりします。
フルオーバーホールやセミオーバーホールなどと言い分けたりもしますね。
ただ、実際にどこまでがセミでどこまでがフルという明確な線引きはなく
エンジンのタイプによっても若干意味合いが違ってくるので
基本的にはそれぞれのエンジンのコンディションに合わせて
作業を行っていく形になります。
そして分解作業が一通り終わったら
ここからはひたすら測定
バルブ廻りも測定します。
クランクシャフトも各部測定していきます。
もうとにかく隅から隅まで測定です。
ダイヤルゲージやマイクロメーター、シックネスゲージなどなど・・・
各種測定器具を駆使してとにかく測ります。
目視では分からないコンマ数ミリ、さらにその下の位まで
高速で回転や往復運動をするエンジンパーツにおいては
ほんの軽微な歪みも命取り。
各パーツの良否判定をする上でも測定はとても重要です。
オーバーホールの中でもメインの作業と言えます。
こうして修理、交換、修正が必要な部分を洗い出して行く訳ですね。
そして、ここまででエンジンの状態を把握する作業は終わり。
各部の状態を考慮してオーバーホールのメニューを作っていきます。
それと並行して各パーツの洗浄と研磨を行っていきます。
右端のクランクジャーナルだけ輝きが違うのがわかりますか?
まだ磨きこんでいない部分も一見きれいに見えますが
酸化クロムで丹念に磨き上げた部分と比べると一目瞭然です。
細かい部分ですが、こうした一つ一つの作業が
気持ちの良い吹け上がりへと繋がっていくのです。
メニューが決まればあとは部品の到着を待って
順次組み上げにかかります。
ん~、完成が楽しみですねぇ!
それでは、また次回お会いしましょう。
byサービスフロント鈴木