ネイキッド・ショート・セリング!! | 貨幣博物館だより

ネイキッド・ショート・セリング!!


貨幣博物館だより-eur

ヘッジファンド
「私を甘く見たことを後悔するがいい。奥義、ネイキッド・ショート・セリング!!!!」

(効果音)
「バチュゥゥゥゥゥゥン!!!!」

ドイツ政府部下
「大尉、大変です!株価がみるみる下落していきます!」

ドイツ政府上司
「よろしい。ならば、アンチ・ネイキッド・ショート・セリングを発動!!!」

(効果音)
「ゴバアァァァァァァン!!!!」


こんにちは、貨幣博物館の浅葱です。いきなり変なオープニングでごめんなさい。

金融業界の用語って、マンガとかゲームにでてくるいわゆる「必殺技」の名前と響きが似ている気がします。今回、題材にした「ネイキッド・ショート・セリング」というのは日本語に訳すと、「裸の空売り」、つまり機関投資家などが株を借りないまま空売りを仕掛ける行為のことだそうです。平たく言うと、これから、ドイツの株価は下がる!と予想して実際そのとおりになると、予想した人のところに莫大な富が転がり込む仕組みです。この「奥義」をやりたがる人が増えると、本当に株価が下落して経済がめちゃくちゃにされてしまう可能性があるため、ドイツ政府が規制に乗り出しました。(詳細は、よそのサイト様のほうが詳しいので、検索してみてください。また、この説明はおおざっぱに概要を説明したものであり、当該用語の正確な定義とは異なる場合があります)

ご存知のとおり、ヨーロッパではギリシア経済が破綻し、共通通貨ユーロでつながっている欧州経済全体も危機に瀕しています。写真は当館が所蔵している100ユーロ券です。1ユーロ=139円ぐらいの時に両替したものなので、いきなり2,000円ぐらい含み損が発生しています。(ノД`)・゜・
現行紙幣の場合、「資料」として割り切って入手しているので、別によいのですがやはり「もうちょっと遅くに両替すればよかったかなあ」とよく後悔しています。(笑)

むしろ、このユーロ安は海外旅行に行ったりだとか、まだ入手していない200ユーロ券、500ユーロ券を両替するチャンス!と捉えたほうが前向きでよいのかもしれませんね。(さらにユーロ安が進行した日には当然涙目、ですが)


貨幣博物館カレンシア
http://currencia.net/


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