七世林転入門入 | 囲碁史人名録

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 林家の七世林転入門入は六世林門利門入の実子で、延享3年(1746年)16歳の時に父が亡くなり家督を相続して七世林門入となる。
 井上春碩因碩の家に住み込みで教えを受けた門入は、寛延3年(1750)から御城碁に出仕。
 宝暦6年(1756)六段の本因坊察元が七段昇段を望むと、安井春哲仙角は了承したが、林・井上両家は門入と井上家跡目春達も同じ六段であったため反対している。
 しかし、門入に対し6戦して5勝であった察元は納得せず、翌年の宝暦7年(1757)に門入へ争碁を迫り、強引に因碩と門入に昇段を認めさせている。
 この年、門入は跡目を定めないまま27歳で亡くなり、林家は本因坊道知門下の井田道祐の長子祐元が相続している。