ユダヤの格言
「あなたの持ち物を欲しがる人に売ることを
ビジネスとは言わない。
ビジネスとは、
あなたが持っていないものを
欲しがっていない人に売ることを言う。」
僕は最初、この言葉が理解できなかった。
たぶん、欲しがるものって
「生活必需品」
電気、水道、ガスなどの
命を繋ぐものを売る商売は
ビジネスとは呼ばないのだろう。
自分も持っていなくて、
欲しがってもいない物。
それは
「まだこの世界にない物」
新しいものを生み出して、
みんなに提供する。
それって不要なもの?
あっても無くてもいい気がする。
そう。
作り出す目的が世の中を変える。
よく昔、
「人の『問題』を解決するのが仕事」
そんな風に学んだ。
だから、『問題』がなくなったら
売れなくなるのが当たり前。
行き渡ったら、
メンテナンスと買い換え需要だけ残る。
ようやく手を離れ、
また次の『問題』を解決する
行動を起こせる。
それが『問題』がなくなったら
困る時代になった。
その困る原因は、
「受け皿がない」から。
家は借り物、
畑も田んぼもない。
お金を稼ぎ続けないと生きていけない。
そんなに
次々と問題を解決できるほど
簡単じゃないし。
だから、『問題』をそのままにして
ずっと一過性の話題を作るようになった。
それが当たり前になってしまった。
稼ぐためにするから
「売れなかったら」と心配になる。
それは、
「満たされた上に更に買ってもらう」
から。
それは、
「他人の売上を奪うこと」
になるから。
もうそんな時代に、
みんな疲れたんだ。
だから、電気も自由化にして
水道の管理を民間委託して
「生活必需品」で稼ぐようになった。
ちょっと休もう。
休んで、
提案できる状態に
戻ろう。
「こうしてみない?」
「お困りごと、一緒に考えませんか?」
そのために受け皿を
探しに行こうって思った。
いやぁ、街の便利さに慣れたから
長期戦になるだろうなぁ。
離れるのも一苦労だ(笑)
気づいただけでも、今はヨシ!