- メゾン ド ヒミコ (通常版)
- 【あらすじ】 塗装会社で事務員として働いていたサオリには、ゲイのための老人ホーム『メゾン・ド・ヒミコ』を経営する父がいた。
- サオリは、自分と母を捨てて自由に生きる父のことを恨んでいた。
- そんな時、父・ヒミコの恋人であるハルヒコが、サオリを『メゾン・ド・ヒミコ』の雑用係として、高額な賃金をエサに呼び寄せた。
- はじめは嫌悪感をあらわにしていたサオリだったが、だんだんと入居者とも打ち解けてゆき・・・
みなさん、本当に大変な役だけど、きちんとこなしていてすごいなぁ、と思いました。
ヒミコを見ていると女として美しかったんだろうな、と思わせられるし、
ハルヒコも同性しか愛せない、という性質がひしひしと伝わってきました。
いくつも、心打たれるせりふがあって、涙もろい私は何回も泣いてしまいました。
そのうちの一つに、『愛なんて、何にもならないじゃないか。欲望なんだ、それだけなんだよ』
というハルヒコのせりふがあります。
これだけじゃわけわからんと思うんですが、本編を見ると、ハルヒコの想いに胸が苦しくなります。
愛だけじゃ、愛する人は助けられない。
突き動かされるような欲望だけが、生きることの意味になり、生きる糧になる。
そういう意味なのかなぁと思いました。
結構今の状況とシンクロしちゃったので、ドンピシャでぐぅーっときました。
ラストは、とても暖かい終わり方です。
劇中は色々とショッキングなこともあるけど、本当に『よかったなぁ』と思える映画でした。


