私は命日反応に体が過敏に反応しながらお墓参りに行っている頃、息子は一日アルバイトでした。


地域の無線放送が


『ピンポンパンポーーーン。こちらは〇〇市選挙管理委員会です。今日は参議院選挙の投票日です。』


と流れていて息子と


『今日は選挙日だね。』


なんて何の気なしに話していたら、


『もう行ってきた。』


と一言。


えぇー。ぜんぜん関心ないかと思ってた。



投票用紙が届いていたのを『おっ。』と確認してたのは知っていた。



そうか、息子も18歳か…。



今日は18歳で亡くなった子も話も聞いてきたんだよ。何かこれも“縁”を感じずにはいられなかった。



生きていたら1歳年上の先輩だった子。



話を聞いてたら、何だか息子と重なった。



なんだか私がお墓参りに行った時に夫が


『ここで眠っている子にこんな子がいるんだよ。』


と紹介してくれたかのようでした。


『そっか。よろしくね。おばちゃんの息子も18歳なんだよ。』


とその子が眠っているお墓に話しかけた。





帰ったら18歳になった息子が初の選挙に出かけていた。


納骨も立ち会えなかった息子。実は納骨後もお墓参りに来たことがない。



『多分息子さんの来たいタイミングだと思いますよ!』



“18歳”という言葉を通して伝わってきたメッセージ。


もしかしてそうその子から話しかけられたのかもしれませんね。