着物お手入れする者としての役目 | 着物クリーニングまるやま まるやまのりこのブログ

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夕方の電話

息子さんの結婚式が6月に予定されていてお母様の留袖をお召しになるという。

結婚式場の美容部門に持っていくとシミ等確認

お手入れに出したいと話


午後の予約が入っていたので閉店間際に来ていただくようお願いしました。

大事な結婚式 どんなお着物か?わからないし何をどうお手入れするか?お客様と一緒に考えたかった


お客様時間通りに来てくださいました。豪華な桐の箱に入れて来ました。


箱を開けるとまず 帯揚げが

その帯揚げを見ると高価な正絹を使い絞りが施されている。

お客様に

「お客様!帯揚げがこれだけ良いものだから留袖高価なものですね!」

お客様は、ご自分の結婚の時にお母様が購入された留袖らしく購入された経由も値段もわからないと


次に帯 すごい〜!!

あまりお目にかかれない帯でした。

そして留袖 とても深い黒色やはり良いものです。

柄を見ると細かく丁寧に施された刺繍

なんとも美しい💕


下前の見えない所にも豪華な刺繍があります。

お客様にこの着物の価値をお話させていただき

何代も続く着物だということ 大切にして欲しいこと 年数が経っても価値が上がるものだということお話しさせて頂きました。

これだけ豪華な刺繍なのでお手入れ方法をご説明


気になっているシミの確認をしました。


これからお召しになるので帯と帯揚げは、その後にお手入れすることにしました。


紋の綺麗な入れ方と良い

仕立て方と良い

職人さんの仕事を手に取ってみさせて頂きとても興奮しました。


お手入れする者として

その職人さんの気持ちを大事にきちんとお手入れしお客様にその価値を知って頂き末長く代々続くように


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