前撮り
岡山に行っている娘が成人式の前撮りに
帰って来た。
娘は世羅に一泊し僕の母を連れて広島に
着いたのは午前8時半。
写真屋さんに着いてヘアメイクや着付に
1時間半。
その間イヤイヤ期MAX、2歳の息子は
ギャーギャー騒ぎ、机の角で目の横を打ち
流血…
上着は着ないし外に出たいと大騒ぎで
撮影なんて出来る状態ではない…
もうむちゃくちゃだ。
5歳の娘は姉が大好きなのでメイク中も
着付中もずっと姉のそばから離れない。
撮影禁止なのに僕の携帯を持って行き
撮って来た写真がこれだ!
子どもがした事なのでスタッフも苦笑いで
許してくれた。
着付が終わり撮影が始まったが2歳の息子は
上着を絶対に着ようとしないし撮影なんて
する気はない。
その時、スタッフの方がキティちゃんの
鈴を持って来てくれて息子の前で鳴らした。
すると、急にニコニコして撮影に参加。
おお~~い!そんなんでええんか~~い!
心の中で叫んだ!
複雑なようで実は単純なのかもしれない。
奇跡的に息子の撮影が終わった。
撮影は続き、成人を迎える娘の姿を見ながら
何とも言えない気持ちが込み上げてきた。
娘には色んな辛い思いもたくさんさせたし
我慢する事も多かったと思う。
中学の頃は反抗期もあった。
顔を見たくないくらい大嫌いだった時期も
あったし口も利かない時期もあった。
そんな時に娘の救いは友達だったと思う。
小学校、中学校、高校、看護学校と
どんな時期も友達に恵まれ学校が大好き
だった。
遊びに来る友達は本当に良い子ばかりで
娘を救ってくれた恩人だと思っている。
岡山に行っても生意気は直らなかったが
今年の正月に会った時、変わっていた。
それは僕の母も気が付いていた。
看護学校での実習に行った話をしてくれた。
3ヶ月間92歳の認知症のおばあちゃんを
担当していたみたいだ。
毎日が大変で全く娘の事を覚えてくれない
し辛い日々が続いた。
でも、3ヶ月間の実習が終わる頃、娘の存在を
覚えてくれて、そのおばあちゃんは別れる
のが寂しいと涙を流されたそうだ。
娘も一緒に泣いて別れるのが辛かったと
熱く語ってくれた。
そんな体験もあってか生意気も落ち着き
言葉が変わり、顔が変わってきた。
決して娘がさらなる危険な賭けに出たわけ
ではない!
ごはんを食べて自宅に戻り、5歳の娘が
姉と一緒に自転車乗りに行きたいと言って
2人で出かけた。
朝早くから運転して、着付から撮影で疲れ
ているだろうに…
子どもの成長は嬉しいようでちょっとだけ
寂しい…
とても幸せを感じる1日だった。


