その2-幼少期に自己表現の学習モデルが少なかった

 

「門前の小僧習わぬ経を読む」という諺があります。

 

↑門前の小僧習わぬ経を読むとは、日頃から見たり聞いたりしているものは、いつのまにか覚えてしまうものだということのたとえ。

 

対人関係における自己表現の根本スキルは、子どもの頃に身に着きます。

 

養育者や周囲の大人の言動(学習モデル)を見て、聞いて、感じて、学んで、真似て、本人が繰り返すことで身に着けていくのです。

 

これは子どもの頃に属している社会や文化、時代の価値観や常識というルールの影響も受けます。

 

例えば、男の子は泣いてはならないとか、女の子は怒ってはならないとか。


こんにちは!コミュニケーショントレーナーの浦野いずみです(*^▽^*)

 

学習モデルは、(その1)の受信設定「対人関係の心のあり方」 にも影響します。

 

そして、「具体的な行動レベル」にも影響します。


親が人付き合いを好まず、近所の人や親戚、友人と対話している機会を見ることが少ないと、学ぶ機会が少なくなります。

 

また、親が笑顔で人と対話している場面を見ていたとしても、

 

後から「相手の人を批判していたり」、後から「疲れたと言ったり、疲れた表情や態度」を頻繁にしていると、

 

他人と付き合うときは演技しなくちゃならない。本音は言ってはいけない。人と付き合うことは疲れることなんだ。

 

と、学習してしまうこともあります。

 

養育者が子どもにある特定の感情を表現することを抑圧したり、人に対して感情(嬉しい、楽しい、悲しい、怖い、怒り)を表現しないタイプなら、

 

子どもは感情をどのように表現したらよいか学ぶことが出来ません。

 

或いは感情を表現をすることは、悪いこと、恥ずかしいこと、と学ぶかもしれません。

 

また、事あるごとに「自分が正しい!」と感情的(激怒)に大声で喧嘩をする両親を見ていると、

 

互いを尊重しながら話し合いで解決する方法を学べません。

 

それでも成長とともに、交際範囲が広がり様々な交流を通して少しずつ学び習得するものあります。

 

けれど、幼少期の体験が成長段階の学習にブレーキをかける場合もあり、適切な自己表現を学ぶチャンスを逃してしまっている場合があるのです。

 

クライアントHさん(30代女性)の場合

Hさんのお母さんはとても教育熱心で、

Hさんの成長にとって良いと思うことをいろいろ取組まれていました。

 

そして、Hさんがお母さんが望む(期待する)反応や言動をしなかったとき、お母さんはいつも残念そうに表情を曇らせるのです。

 

Hさんはいつの間にか「お母さんの期待に応えなきゃ」と、自分の欲求や感情よりもお母さんが喜ぶことを優先する言動をとるようになりました。

 

コーチングに来られた最初の頃、「自分の意見や考えを持てない。分からない。」という課題をお持ちでした。

 

コーチングが進む中、Hさんは「いつも誰かの期待に応える選択」をしていることに気づかれました。

 

その後、自己表現の心のあり方と行動の学習、日々のトレーニングを積み重ねる中、

 

職場の会議のやり方を積極的に改革したり、

 

パワハラ被害を受けている同僚の意見を集め、人事部に救済を要請したり
*結果、人事部を動かしパワハラがなくなりました。

 

部下の指導、上司との話し合い、社外の人との交渉、同僚との飲み会でも

 

自分の気持ちと周囲の人の気持ちも大事にしながら、自信を持って行動されています。

 

このHさんのように、自分の心のブレーキを知ること、適切な学習とトレーニングを繰り返すことで、自己表現の質は確実に上げていくことが出来ます。

 

クライアントのAさん(40代男性)の場合

ご両親に名前(呼称)で呼ばれた記憶がほとんどなく

お姉さんもいるのですが、家族内で互いに名前を呼ぶことがないそうです。

 

つまり、Aさんの家庭では名前を呼ぶことなく「ねえ」「おい」「ちょっと」という声掛けで家族内のコミュニケーションが成り立っているのです。

 

そんな家庭で育ったAさんは、周囲の人を名前やニックネームで呼ぶ習慣が身についていません。

 

私のことも最初の頃は、「おたく」「おたくさん」と呼んでいました。

 

Aさんにとっては、名前を呼ばないのは失礼なことでもなく自然なことなんです。

名前を呼ぶ方が、違和感があるのです。

 

そこで、私はAさんに名前を呼ぶことの効果と必要性をお伝えしました。

 

今は、「浦野さん」って呼ばれる回数が増えました。

 

名前やニックネームで呼ぶことが「常に良い」と言っているのではありません。

 

私自身、同じ人物(友人)に対してニックネームで呼ぶときもあれば「〇○ちゃん」「あんた~」と呼ぶときもあります。

 

これはお互いにしています。そこに私と友人は違和感を感じません。


対人関係における自己表現は、さまざま状況や場、相手、目的に応じて「心」も「行動」も「容姿」も適切に変化させる柔軟性が必要です。

 

では、柔軟性を身に着けるためにはどうしたら良いでしょうか?

 

それは「心のあり方と具体的な手法」を学び、様々な場面や相手で実践練習することです。

 

自己表現が上手い人は、生まれ持って上手いわけでなく、子どもの頃からの学びと多くの実践練習によって培ってきています。

 

自己表現が苦手な人は、学習モデルが少なかったり偏っていたりして、実践練習する場があまりなかったのです。

 

成長段階で学び損ねたものは、大人になってからでも学べます。

 

適切な学びとトレーニングによって自己表現の質を上げることは可能なのです。

 

~まずは日常で意識出来ること~

 

仲間作りが上手だな~、自己表現が上手だな~って思う人と

自分と言動や行動(表情や態度など)がどこが違うのか、観察分析してみてください(^^)/

 

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