さっそくレビュー日記(`・ω・´)

樋口裕一さん著の「ホンモノの思考力」という本です。
集英社の親書で、大学の図書館で見つけて借りてきました。
多少の語弊はあるかもしれませんが、一言で言えば「知的に見せる口癖カタログ」っていう感じ。
論理的な話し方を身につけることで論理的な思考を手に入れようという本です。
サブタイトルも「口ぐせで鍛える論理の技術」。まぁそんな本。
私は“論理的になるための本“っていうのはこの本が初めてだったので他の本との比較はできませんが、極めて実践的で分かりやすい本だと思います。
序盤は
「フランス人は知的だ」
「なぜフランス人は知的なのだろう」
「フランス人は二項対立で物事を捉え、かつ論理的に思える話し方は口癖となっているようだ」
「ならばそれを真似すれば論理的思考が手に入るのではないか」
といった流れで、それ以降は論理的に話すためのテンプレートとその使用法の紹介です。
この本では特にこの使用法の紹介が素晴らしいですね。大学生の私が日常生活で使うのは多少アレンジしたりしなきゃいけないんですが、ビジネスマンならそのまま使えるんじゃないかと思います。
自分の意見表明や反論での使用法の他、難解な文章を読み解く時やメモでのテンプレートの活用も紹介していて良い感じ。
樋口さんもこの本の中で言ってるんですが、背伸びすることって別に悪いことじゃないんですよね。
知りもしないことを自分の見栄のために「知ったかぶる」ことなんかを日本では避難する傾向がありますが、欧米ではよくある話なんだそう。
海外には海外の文化があるので他がそうしてるから、と肯定するのも良くないとは思うんですが、現代の日本人に足りない自信や勢いなんていうのは、多少背伸びしなきゃ手に入らないものではないかと思います。
つまりはスゴイ人の真似をすることでスゴイ人に近づけるならそれでいいじゃないって話です。
猿まねしたところで中身が成長しないと…と非難するより、真似することで自分のものにした方が手っ取り早い!
論理的思考も武道の型と同じ感覚で体で覚えていこう、というのがこの本です。
まぁそのレビュー書いてる私が全然論理的思考ができてないんで何とも言えないんですが…(´ω`;)
最近読んだ本の中では特に実践的で、面白いなと思いました
