道後温泉までの道すがら、海を渡り(内海ですが)、山を抜けたら松山城があった、という記憶がある。
記憶の中の情景なので、かなり端折られていると思いますが...
運転しながら外観しか見ていないが、松山城は非常に、美しかった。
特に城マニアというわけではないので、詳しいことはよく分かりませんが。
少なくとも私好みの美しさだった。お城とお堀、その背景、総合的に。
さて、目的の道後温泉に着いたのは、おそらく18時頃、日は落ちかけていた。
そこから本日の宿探し。時間が遅くなってからの宿探しはなかなか苦労する。
この日も案内所に聞いてみたものの、どこも満室。
こうなったら自分たちで探すしかない。
文明の利器、インターネットを駆使しても見つからず、
今夜は車中泊か、と諦めかけたその時、“空室”の文字!
父が見つけ、母が車から飛び降りダッシュする。見事な連携である。
父と私は車の中で結果を待つことしばし。
すると、母がにこにこ顔で戻り、
『部屋あるって~!でもね、私の次に来た人は断られてた、ラッキー♪』
滑り込みセーフであった。
無事宿が決まり、さてさてお目当ての温泉へ。
日本最古の温泉、道後温泉本館の佇まいは、圧倒される存在感。そこに長蛇の列。
並ぶことが嫌いな私たちは、ちょっと時間をずらそうか、と夕飯と観光にシフトした。
道後温泉の前にはずらっと人力車が並んでおり、車夫が一生懸命客引きをしていた。
一人の車夫が父に声を掛ける。父はこういうのは割と好き。
『乗るよ、3人でなら。』
え?今3人て言いました??と私は心の中で思った。
3人で乗るのは、女性のみでしょう。私たち3人て...
父は恰幅がいいので3人で乗ったらぎゅうぎゅうになる。それより、重さが...
一瞬ひるんだ車夫さん『分かりました!3人お乗せします!!』と威勢よく言った。
そんなに長い距離ではないものの、道後温泉から坊ちゃん列車のある道後温泉駅までは坂道になっており、行きはよいよい帰りは...なのである。
坊ちゃん広場や列車、からくり時計を見たりと短いながらも十分楽しませてくれた。
そして最後、心臓破りの坂を気合を入れて駆け上がり道後温泉へと戻った。
あの車夫さん、翌日無事起きることが出来たのだろうか。
観光、食事を終え、再び道後温泉へ。
つづく