くおもの奇妙な冒険 -7ページ目

くおもの奇妙な冒険

家族のこと、趣味のこと、ジョジョのこと

9月24日。大切な家族であり友人が天国へ旅立ちました。

初めて彼と会ったのは、今から7年ほど前。妻と付き合いたての頃。初めて妻の実家にお邪魔した時でした。

臆病な性格の彼は知らない人を見るとすぐに隠れてしまうそうで、僕の時はお風呂場に逃げてしまいました。
2度3度と会う度に少しずつ距離が縮まって、初めて触らせてくれた時は嬉しかったな。

僕が妻の実家へ行くと、彼はいつもきまって二階の一室の窓枠に座って外を眺めていました。彼の特等席でした。
彼と一緒によく、外で遊ぶ子供たちや散歩に出かける犬を見たりしました。

妻と結婚して、娘を授かってからの数ヶ月間、妻の実家にお世話になっていたことがありました。
生まれたての小さい娘を、不思議そうにニオイを嗅ぎながら見ている彼に「僕らの子どもだよ。可愛いでしょ。」と話したこともよく覚えてます。

半年ほど前から、明らかに体力が落ちてきて、今までひとっ飛びだった特等席に一人では座る事もままならなくなりました。

ひと月前、彼が一番懐いていたお義母さんが手術をすることになり、入院していました。
その頃から行動範囲もどんどん狭くなり、食べる量も減り、体重も軽くなっていきました。

そして9月24日。空が高い秋晴れの日。
術後、外出許可がでた大好きなお義母さんが自宅へ戻る数時間前に彼は静かに息をひきとりました。
最後に目を見開いて逝ったのは、お義母さんの顔を見たかったからなのかな。



「彼が天国へ旅立った」と妻から聞いたのは仕事中のことでした。分かってはいたけれどなんだか実感がわかず、車を走らせていました。
カーステからふいに流れたELLEGARDENの「So Sad」。恋人の別れの歌だけど、ギターの音と歌詞がやけに胸に響いて涙が溢れてきました。

"今日 二人の写真を見つけたよ
すごく悲しい
時間をすべて巻き戻して
僕らがいたはずの場所に
戻せたらいいのに"




仕事が終わってまっすぐ妻の実家へ行くと、毛布にくるまれた、硬くなってしまった彼の姿がありました。
毛布にくるまれていたからなのか、身体はまだ少しだけ温かかくて、本当にただ眠っているだけなんじゃないかと思ってしまいました。

名前を呼んでも、頭を撫でても、撫でられると気持ち良さそうにしていたアゴを撫でても、硬くなった身体は動いてはくれませんでした。






15年生きた彼の名前は「ひまわり」。

その名の通り僕たちに元気と笑顔とたくさんの思い出をくれました。
限りない幸せとあたたかい心を与えてくれたひまに、そして僕が出会う前の妻の事をいつもそばで見守っていてくれたひまに、心からありがとう。





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ひまがくれたものは僕たちの中に。