(René Labat, Manuel d'Épigraphie Akkadienne: Signes, Syllabaire, Idéogrammes より)
楔型文字は普通左から右に書いていきますが,
もともとは上から下に書いていったそうです。
日本語でも左から右に書いていく「横書き」と
上から下に書いていく「縦書き」がありますが,
楔形文字は,「縦書き」から「横書き」になった時,
文字の向きもそれに合わせて変わりました。
顔を左に90度傾けて,この文字を見てください。
人の頭を表した字だとわかると思います。
この字はシュメール語でsagと読み,頭を意味します。
色々な人に聞いてみると,「家かな?」という人が多いですが,
シュメールの家には,日本の家のような屋根はありません。
ということで次回は,家を表す文字を見てみましょう。